晩夏を締めくくる
高円寺阿波踊りは本場も顔負け
高円寺からは杉並区に入ります。スタンプは毎年8月最終の土・日曜に催される「高円寺阿波踊り」。昭和32年(1957)から始まり、本場の徳島からの集団参加も見られ、各所で行われている阿波踊りでも最大級です。見物客は120万人といわれ、本場を超えるともいわれ、例年同日に行われる浅草サンバカーニバルと並んで東京の晩夏の風物詩となっています。高円寺駅から東京メトロ丸ノ内線新高円寺駅にかけての通りを約1万の踊り手が練り歩き、熱気に包まれます。2012年はすでに終わってしまいましたので、また来年を期待しましょう。
阿波踊りだけで語りつくせないのが高円寺です。駅周辺に小規模な雑貨屋やライブハウスなどが密集する商店街が南北に形成され、休日になれば多くの若者で賑わいます。地名の由来となった高円寺(写真左)は駅南口から徒歩6分のところにある曹洞宗のお寺で、弘治元年(1555)の創建。3代将軍家光の知遇を受け、鷹狩の際には休息した御殿がありました。当時は小沢村でしたが、家光が高円寺村に改めさせたといわれます。他にも高円寺が別当職をつとめた高円寺氷川神社(写真右)も駅南口徒歩3分のところにあり、末社には珍しい気象神社があります。昭和19年(1944)、大日本帝国陸軍気象部(現・馬橋公園)内に造営され、戦後に遷座したもので、WEBサイトでリアルタイムに様子を見ることができます。
商店街近くには寝殿造の本堂と庭園が目をひく長仙寺もあります。本尊の不動明王は木造の立像で区の有形文化財。境内の如意輪観音の石仏は、観音様が頬をおさえて歯が痛む姿をしているため、歯痛の際にお参りすると、痛みを代わって受けてくれると信仰を集めたそうです。
次回の停車駅は阿佐ヶ谷です。
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※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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