秋本敏行 のすべての投稿

秋本敏行:のりものカメラマン 1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカ メラマン・チームの一員として参加して、1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わ る。その後に自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。日本 国内の鉄道・軌道の営業路線全線を完乗している。

のと鉄道 牡蠣グルメ&語り手列車を今年も運行


■メッセージ:
世界農業遺産に認定された“能登の里山里海”を眺めながら走るローカル線「のと鉄道」。テレビCMやアニメの舞台に選ばれるほど注目を集めています。
地元名物ガイドが沿線の見どころをご紹介しながら、のんびりと皆様をご案内。語り手列車に乗って、能登の冬の味覚「牡蠣」を楽しめます。
■運 行 日:2013年1月12日(土)~3月24日(日)の土・日・祝日に運行
■乗車時間:下記をご参照ください。 ■乗車場所:七尾駅または和倉温泉駅
■参加費:500円(七尾~穴水間往復料金です)
・車内清算。乗車時、参加費を支払い。
・貸切列車のため普通乗車券ではご乗車いただけません。
・往路のみ運転。復路はのと鉄道の定期列車にご乗車ください。
・途中下車は1回限り有効です。
・参加費に食事代は含まれません。
【1、語り手列車 1便目コース】 ①七尾駅(10:26乗車可)→②和倉温泉駅(10:31乗車可)→③能登中島駅(ホームに降りて観光案内)→④西岸駅(ホームに降りて観光案内)→⑤穴水駅(11:08 下車可)→⑥西岸駅(11:35 下車可)→⑦能登中島駅(11:44 下車可)→⑧お帰り(のと鉄道の定期便にて)
【2、語り手列車 2便目コース】 サンダーバード5号から乗り換えできます。 ①和倉温泉駅(12:09 乗車)→②能登中島駅(12:21下車可)→③西岸駅(12:29下車可) →④穴水駅(12:43下車可)→⑤お帰り(のと鉄道の定期便にて)
【牡蠣グルメ】 ※参加費にはお食事代は含まれておりません。
七尾湾に面した七尾市中島町から穴水町は「能登かき街道」と呼ばれ、地形柄、冬でも穏やかで牡蠣の養殖が盛んに行われ、沿岸には牡蠣棚の風景が広がっています。山林から流れる川が豊富な養分を運び、能登半島の豊かな自然に育てられた「能登かき」は肉厚でぷりっとして味と香りが格別です。
【お問い合わせ先】
和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合 TEL:0767-62-1555

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1月13日は和倉温泉冬花火&海鮮まるごと大鍋うまいもん市


当日、会場となる和倉温泉シーサイドパークには、イベントに参加するため全国から訪れた和倉温泉の宿泊客と地元の人たちでごった返し賑わい見せます。そして、最も会場のボルテージ上がる瞬間は、寒く澄んだ小雪がちらつく夜空に冬花火が打ち上げられるとき。雪に映える幻想的な絵模様を夜空に描く新作のスターマインや、打ち上げ花火が冬の能登の澄んだ空気を大きく震わせます。また、毎年変わるフィナーレは圧巻です。

花火の大輪が夜空を華麗に彩るなか、和倉温泉旅館料理長たちが一同に集まり腕を振るい作上げられてゆく、一度に2000食分を炊きあげることができる海鮮大鍋は和倉温泉冬の名物鍋です。直径2m以上の巨大な鍋には、カニ、牡蛎、海老、イカだんごなど北陸の冬味覚を満載。その日本海汁を頬張れば体の芯から温まります。大鍋のほかには、北陸ならではの“うまいもん”を集めたブースや様々なアトラクションも催され、会場は人々の笑顔と熱気に包まれます。
■開催日:2013年1月13日(日)
■場 所:和倉温泉 シーサイドパーク
①海鮮まるごと大鍋 第1回 11:00~14:00/第2回 17:00~21:00
②アトラクション 昼の部 12:00~14:00/夜の部 18:00~20:00
③うまいもん市 11:00~21:00
④冬花火 20:00~21:00
【お問い合わせ先】
和倉温泉観光協会・和倉温泉旅館協同組合 TEL:0767-62-1555

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スタンプ物語48・尾久駅

レイルファンの聖地

足を延ばせば荒川遊園地も

東北本線の日暮里~赤羽間にはで昭和4年(1929)に開業した尾久支線と呼ばれる別ルートがあり、この区間に唯一存在するのが尾久駅です。実際には東北本線と高崎線の列車はすべてこの支線を経由しますので、実質上は本線ともいえるのですが、西には広大な車両基地があり、京浜東北線に比べて利用客が少なく、閑散とした雰囲気があります。

スタンプは「車両基地のある駅」ということで、現在は右のスタンプのようにカシオペア・北斗星・高崎線と宇都宮線の車両が描かれています。しかし、このスタンプ、初代のものは左のようにカシオペア・ゆとり・夢空間が描かれていました。平成20年(2008)3月をもってジョイフルトレインのお座敷客車ゆとりと寝台特急北斗星の臨時列車に使われた24系客車夢空間が営業を終了したため、スタンプのデザインが更新されたのです。

この車両基地である尾久車両センターには、お召し列車として使われるE655系(写真左)や多くの客車・貨車が配置されています。休日になれば全国から根強い撮り鉄がやってきます。ふだんは柵ごしでしか写真は撮れませんが、毎年11月に行われる、ふれあい鉄道フェスタでは構内の一部が開放され、たくさんの車両が撮影できるので、大盛況となります。2012年のフェスタはすでに終わってしまいましたが、ぜひ来年をお忘れなく。

また、駅名の所在は北区昭和町(当時は北豊島郡滝野川町)で、駅名の尾久町(現・荒川区尾久)にはないのですが、これは当時、尾久が温泉地を遊興の地として知られていたからです。昭和11年(1936)5月18日に起きたあの阿部定事件は、この温泉街の待合旅館『満佐喜』で起こりました。料理屋(旅館)・芸妓屋・待合のいわゆる尾久三業地で栄えた遊興地も昭和30年代の高度成長期に工場の地下水くみ上げによって枯渇し、尾久三業地は次第に廃れていき、現在は面影を残すものはありません。
それでも北に目を転じれば、都電荒川線が元気に走り、荒川車庫に併設した都電おもいで広場(写真左)や大正11年(1922)に開園したあらかわ遊園(写真右)などに懐かしさをしのぶことができます。
東北本線が終わりましたので、今度は西に転じて東海道本線の品川以西へ向かいます。
次回の停車駅は大井町駅です。

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※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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スタンプ物語47・赤羽駅

貴重な建造物・旧岩淵水門

荒川土手に出れば心も和む

スタンプは東口から北東へ徒歩20分のところにある旧岩淵水門です。駅からちょっと遠く、東京メトロ南北線赤羽岩淵駅のほうが最寄となりますが、頑張って歩いてみましょう。
旧岩淵水門は別名を赤水門といい、荒川の治水対策として大正5年(1916)から8年の歳月かけて造られ、大正13年(1924)に完成しました。現在の赤色に塗り替えられたのは昭和30年代だそうです。昭和57年(1982)に南側に新水門が完成してその役目を終えましたが、土木建築物としての評価され、価値が高いと再評価され、平成7年(1995)に産業考古学会によって推薦産業遺産、平成11年(1999)には東京都選定歴史的建造物に]指定されています。

この水門一帯は水門公園として整備され、荒川にある中之島へ渡ることができます。島内には大きな草刈の碑があり、昭和13年(1938)から昭和19年(1944)にかけて荒川の土手で全日本草刈選手権大会が行われていたことを記す碑です。また水門へ行く手前には荒川の治水の歴史を紹介する荒川知水資料館もあります。スタンプもありますので、ぜひ立ち寄られてはいかがでしょうか。

駅に戻って西口から南西徒歩3分のところには室町時代に江戸城を築いた智将・太田道灌ゆかりの静勝寺があります。道灌が砦として築いた稲付城を寺にしたのが始まりで、山門正面奥には区指定文化財の道灌木造坐像を安置した道灌堂があります。ただし、開扉されるのは毎月26日の8~17時。ぜひこの機会をお見逃しなく!
東北本線もあっという間に23区最北端の赤羽まで来てしまいました。この先は大宮支社の管轄になりますので、いったん南へ戻り、尾久支線を訪ねてみましょう。
次回の停車駅は尾久駅です。

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スタンプ物語46・東十条駅

富士山信仰の十条冨士塚

古墳を思わせるミニ富士に登る

スタンプは北口から徒歩3分の「十条冨士塚」です。
ちなみにスタンプでは「富士」となっていますが、正式名称は「うかんむり」でない「べきかんむり」の「冨士」で、エラー印ともいえます。
鳥居の扁額では冨士神社ですが、江戸時代から起こった富士山信仰の塚です。元は古墳を思わせる塚に富士山を模して溶岩を配し、中腹には富士山五合目にある小御岳神社の石祠を起き、頂上部は平坦にして富士山の神体分霊を祀る石祠が置かれています。石造物の銘文には天保11年(1840)10月のものも見られ、遅くともこの時期から信仰されていたことが分かります。また鳥居や石祠などは明治14年(1881)に造立されており、北区の有形民俗文化財に指定されています。現在も毎年6月30日と7月1日の2日間に大祭が行われ、脇の道路に多くの露店が並んで賑わいます。

他にも南口から徒歩1分のところに上野寛永寺より譲り受けたという見守り地蔵があり、徒歩5分のところには東十条銀座商店街があります。東十条駅北口から東京メトロ南北線王子神谷駅に至る通りに続き、個性豊かな店が多くて買い物客で賑わいます。
次回の停車駅は赤羽駅です。

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