祝・アルピコ交通鉄道線 松本-渚 間2022年6月10日運転再開

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[場所]アルピコ交通鉄道上高地線 松本-渚

長野県のアルピコ交通鉄道上高地線は、2021年8月の大雨による河川の増水で8月14日夕刻から全線運休。8月16日より 新村-新島々 間が運行再開され、運休区間においては電車代行バスを運行していた。その後10月8日には 渚-新村 間も運行を再開して、電車代行バスの運行区間は 松本-渚 間のみになったが、この区間においては田川橋梁が不通であるため 松本-渚 間は運行休止のまま引き続き鉄道代行バスによる輸送が続いていた。
この一部運休区間にある田川橋梁が2022年6月10日(金)にいよいよ復旧、全線で営業運転を再開する。

松本駅橋上駅舎から6・7番線プラットホームへ渡る跨線橋の入り口に掲出されていた案内板。奥が6・7番線ホームへの階段。
当サイトの読者ならアルピコ交通のことはご存知と思い、先にニュース的なことを記してしまった(汗)。
アルピコ交通鉄道上高地線は 松本-新島々 間を結ぶ鉄道路線で、上高地へ一般観光客が訪れるためのアクセスを担っている。

鉄道上高地線 奈良井川橋梁を渡る3000形モハ3005-クハ3006なぎさTREIN。この橋梁区間は現在も運行されているのでイメージ。渚-信濃荒井。
チョット古いネタになるが、なぎさTREINに「渕東なぎさデビュー10周年」のヘッドマークを2022年4月22日〜取り付けて運行している。詳細は下記URLにて。
https://www.alpico.co.jp/traffic/news/632/
その「アルピコ交通株式会社」は、以前は「松本電気鉄道」で現・鉄道上高地線と松本平辺りのバスを運行していたが、2011年4月1日に善光寺平辺りのバス会社「川中島バス」と、諏訪湖周辺地区のバス会社「諏訪バス」を吸収合併して アルピコ交通 に社名を変更した会社。
直近では、鉄道上高地線・長野県内の路線バスに加え、高速バスの運行も行っている。
この鉄道上高地線は、元は「筑摩鉄道 島々線」で1922年(大正11年)に全通している。その後の1932年(昭和7年)12月2日に称号を「松本電気鉄道」に、1955年4月1日に路線名を「上高地線」に改称している。
そして、1983年9月28日に新島々-島々間が台風10号による土砂災害で不通、1985年1月1日付で同区間が廃止され、現在の運行形態になった。

区間運休中の鉄道上高地線松本駅を訪ねてみた
アルピコ交通 松本駅は、JR大糸線 松本駅6番線ホームと同じプラットホームの対面7番線ホームを使用しているので、区間運休中ではあっても、プラットホームへは立ち入ることができる。
その7番線ホームへ橋上駅舎から跨線橋を通り階段で下りて降り立つと、目の前には3000形3003-3004編成の、いわゆる「モハ10形リバイバルカラー列車」が停まっている。
おそらく2021年8月14日にココに停車中に全線運休したまま身動きが取れなくなり、留置されているモノと思われる。

跨線橋からの階段を下りると、7番線ホームには3000形モハ3003-クハ3004が停まっている。こちらはモハ3003側、タイトルはクハ3004側。
モハ3003の運転台側前面ガラス内に掲出された、鉄道代行バス乗り場案内などの看板類。
2022年4月時点では、松本駅から新島々方へは赤錆びたレールが延びていた。
眺めた限りであるが、チョット動かさなかった間に、かなり痛んでしまったように見受けられた。
この後の動向が気になる車輌ではある。
鉄道上高地線運行再開について…は、下記URLにて。
https://www.alpico.co.jp/traffic/news/474/

電車代行バスは6月9日(木)まで

さて、松本-渚 間に運行されていた電車代行バスは6月9日(木)をもって運行が終了となる。
本来ならココで鉄道代行バスの写真を掲載するべきだろうが、撮っていない(汗)。
その代わりと言っては何だが、松本駅お城口(東側)駅前広場に立っている「播隆上人像」のブロンズ立像の写真を載せておこう。

松本駅お城口(東側)に立っている「播隆上人」のブロンズ像。
播隆上人は江戸時代後期に槍・穂高連峰の槍ヶ岳開山をした僧侶で、この立像は1986年8月に建立された。
2012年3月に駅前広場の改修に合わせて修復して再建立されている。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。