静岡ホビーショー第59回…青島文化教材社篇

アオシマは2021年7月発売予定のOJゲージ1/45スケールDD51を展示

[場所]ツインメッセ静岡

静岡県といえば「模型の世界首都」を名乗っている。その静岡市にあるツインメッセ静岡において「第59回 静岡ホビーショー」が2021年5月13日~14日の2日間、静岡模型教材協同組合の主催で業者招待日のみ開催された。このことは、2021年5月17日アップ「静岡ホビーショー…鉄道系展示巡り篇」で報じているが、その中で「出展メーカー名の末尾に『♥』が付いているブースに関しては、いずれ単独にて、不定期ながら紹介予定…」と予告してあったが、その第一弾で青島文化教材社(以後「アオシマ」と標記)のブースの中から鉄道モノとバスのモデルを紹介していこう。

アオシマブースの鉄道系の展示スペース。バスと並んでいた。

■1/45トレインミュージアムOJ No.6ディーゼル機関車DD51貨物A更新機
アオシマからは以前にも1/45トレインミュージアムOJシリーズのDD51のプラモデルが出ているが、この度は2021年7月発売予定の貨物A更新機の試作品を展示していた。

写真では解りづらいが、OJゲージともなるとかなりのドッシリ感がある。
「貨物…」をあえて名乗っている製品ということは800番台に特化したパーツ構成になっているモノと思われる。展示の機番は「DD51 1801」だった。

2エンド左側。展示品にはウェザリングが施されていた。
2エンド右側。画面左の説明パネル右下の項目の解説は7月の詳報まで待っていただきたくお願いしたい。
1エンド側で、カバーを外したトコロ。DML61Z形エンジンの表現もかなり細かい。
2021年7月発売予定
税込み価格:16,280円
JANコード4905083-061824
JR貨物承認済

このDD51は、2021年7月の発売頃に詳細をお伝え予定なので、乞ご期待。

■1/45トレインミュージアムOJ 参考出品 電気機関車EF66後期潟 貨物更新機

運転席屋根上にクーラーがあるのが2次車貨物更新機の特長。
1/45トレインミュージアムOJシリーズのEF66も以前に出ているが、参考出品されていたモデルは「後期型貨物更新機」と銘打っている。いわゆる国鉄分割民営化後の姿ということになる。

あくまで「参考出品です。」とのこと。
発売月未定
価格未定

個人の感想になるが、「後期型」と言われても悩む方もいるかと思うが、いわゆる2次型の21~55号のことで、100番台のことではないことを申し添えておく。

■その昔にNゲージプラモを出していた!?
ことしは「アオシマオールプラスチックモデル発売60周年」の記念ということで、過去モデルのパッケージが展示されていた。

手前左1/150L特急しらさぎ クハ485(先頭車)。右Nゲージ特急シリーズ寝台特急モハネ583。
さて、その中に1/150スケール「特急シリーズ」が2つ並んでいたが、右の製品は蓋の説明を読む限り、583系の中間車が1両しか入っていないように見受けられた。まさかシリーズにはコレだけではなく、他の車輛もあったのだとは思うが、気になるトコではある。

1/80ワーキングビークルのバス2両

このところ各方面で話題の1/80ワーキングビークルのバスシリーズだが、これから発売予定の2両が展示されていた。

展示スペースに並べられていたバス2両。
鉄道モノではないが、同じ公共交通の乗り物として紹介してしまう(笑)。

■ワーキングビークルNo.7「1/80三菱ふそうMP37エアロスター(横浜市交通局)」

屋根上クーラーのディテールも見どころ。
2021年6月発売予定の横浜市交通局のバスの試作品で、車種は「三菱ふそうMP37エアロスターノンステップ(LKG-MP37FK)」。キットとしてのこの度の注目点は樹脂の成形色がベージュな点が挙げられよう。ボディ地色と大して変わらないので、塗料が少なくて済みそうだ(笑)。

後面にピントが合ってなくてゴメン。
組立後完成時サイズ:車体長125mm×車幅30mm×車高35mm
2021年6月発売予定
価格:3,740円(税込)
JANコード4905083-062760
横浜市交通局商品化許諾申請中。

■ワーキングビークルNo.08「1/80三菱ふそうMP38エアロスター(京都市交通局)」

上はMP37だが、こちらはMP32なのでライト・バンパーや屋根上が異なっているのが見て取れる。
2021年8月発売予定の京都市交通局のバスの試作品で、車種は「三菱ふそうMP38エアロスターノンステップ(2PG-MP38FK)」。キットとしてのこのモデルの特筆点は新規尾灯塞ぎパーツ、新規後部乗降表示器パーツが付くらしい。そして樹脂の成形色が黄緑色な点も上キットと同じ理由で注目点だろうか? 2021年8月頃発売予定なので、まだ何とも言えないが…。

前回MP38より、このプラモからは後面に新規パーツが2ヶ所増えた。
組立後完成時サイズ:車体長134mm×車幅30mm×車高35mm
2021年8月発売予定
価格:3,740円(税込)
JANコード4905083-062777
京都市交通局商品化許諾申請中。

■アオシマのナンバープレートメーカー!?
アオシマが同社のクルマ・バイク・トラックのスケールモデルの製品情報発信に特化した専用サイトを開設したとのこと。
https://aoshima-car.com
さて、コレの中に「ナンバープレートメーカー」なるコンテンツが用意されている。

ナンバープレートメーカーに関しては、筆者は説明をあまりよくを訊いていなかった(汗)ので、詳しい話しは下記URLへアクセスしていただきたくお願いする。
いわゆる模型のナンバープレートを作れるソフトなのだけど、筆者がココでつべごへ書くよりも、下記URLへアクセスしていただき、その画面右上の「?ナンバープレートメーカーって?」をクリックして開いた画面の文章を読んでもらった方が手っ取り早くて良かろう。
https://aoshima-car.com/index.php?dispatch=pages.view&page_id=101
あおこ(アオシマの裏マスコットキャラクター)からのお願いも記されているので、まず読んでおくことをお勧めする。

前回「鉄道系展示巡り篇」でも紹介した、筆者がグリーンマックスの撮影中に次に撮る順番を待っていた女の子のユーチューバーがアップした静岡ホビーショーのアオシマブースを綴ったユーチューブもみつけたので、下にURLを貼っておく。鉄道モノの登場は8:45頃。
https://www.youtube.com/watch?v=iXdnc-XEGDQ
なお、このユーチューブは当サイトとは一切関わりはないことを申し添えておく。

ショーの展示物ではないが2021年6月発売の再生産品「EF65/60」を紹介!!

1/50電気機関車シリーズ「EF65/60」が再生産で2021年6月に発売されるので、せっかくだからココで載せておこう。

1/50電気機関車シリーズ「EF65/60」パッケージ。
試作品はナンバーが「EF65 505」なのでP形だ。
パッケージも試作品も「EF65 505」になっているのでキットの基本はEF65Pなのだろう。ではナゼ製品名は「EF65/60」となっているのか? コレはプラモデルであるから組み立てる時にある程度柔軟性が持たせられるので、EF60形4次車・5次車、EF65形0番台・Fにも対応している…という意味なのだろう。

ボディサイドはEF65Fはもちろん、EF60 4次車と5次車、EF65 0番台にも対応したスタイルになっている。
車内だって表現されている。
フロントは前照灯2灯シールドビームなので、やはりEF65Fはもちろん、EF60 4次車と5次車、EF65 0番台にも対応の顔だ。
再生産にあたっての変更点としては、「ボディの金型を改造し、よりリアルに再現」したとのことだ。
2021年6月発売予定
価格:8,580円(税込)
JANコード4905083-053423

株式会社青島文化教材社
TEL 054-263-2595 (平日9時~16時)
http://www.aoshima-bk.co.jp/

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。