大分駅コンコースを走る赤い汽車

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[場所]JR日豊本線など 大分駅

JR日豊本線・九大本線・豊肥本線 大分駅 は島式ホーム4面8線を有する高架駅で、1階には長いコンコースがある。ところでこのコンコースだが、ナゼか床に線路のような柄が描かれている。さて、その線路のような柄を辿った先に目をやると、なんと赤い汽車が停っていた(笑)。

大分駅の府内中央(北)口には鶏の像が立っていたりして、この辺からも大分駅に何か妖しさ(笑)を感じる。
ラッチ外コンコースの線路のような柄。途中に踏切(?)まである。そしてその先には赤い汽車。
汽車はSL1両と客車が2両の編成を組む機関車牽引列車。鉄道車輛っぽいが、足回りはタイヤ。
このSL牽引客車列車は「ミニトレインぶんぶん号」と言い、大分駅ラッチ外コンコース~駅ビルのJRおおいたシティ通路をぐるりと一周するアトラクションで、土・日・祝日の11時~17時(途中1時間の休憩あり)に運行されている。
ではまず機関車を見ていこう。

機関車はなんと、このスタイルでバッテリー電動車。
平日は走らないが、機関車はコンコースにこのような感じで展示されている。
アミュプラザおおいたのHPには「ミニトレイン」となっているが、車体標記は「TOY TRAIN」になっている。これは深くは考えてはいけない。
ぶんぶん号はローマ字にすると「BUNBUNGO」になる。この名称は旧国名の「豊後」に引っ掛けている。
機関車はSLの姿はしているが、中身本体はバッテリー電動車で、イタリア製。外観は日本のCFRP・カーボンファイバーが得意なファクトリーの制作になる。
次は客車形トレーラーを眺めてみよう。

コンコースの線路柄の上を走るぶんぶん号の後ろ姿。
客車(トレーラー)の平日におけるコンコースでの展示はこのような感じ。こちらはテール側なので連結器はない。
客車のSL(牽引車)寄り斜め左側面で、こちら側には連結器がある。
客車のSL(牽引車)寄り斜め右側面。
大分駅は2012年3月17日に全面的な高架化が完成した。これによりラッチ外に通り抜けが可能なコンコースが設けられ、南北出入口が結ばれた。
ミニトレインぶんぶん号はこの高架駅開業に併せて運行を開始したとのことだ。
せっかくなので、連結器回りも紹介しておこう。

SL形牽引車の連結器。その上にはスペックが書かれている。「DOTTO TRAIN」はトラックレス列車のこと。「REMODELING(改造)」のムーンクラフトとキョーワの2社がドコなのか、15年以上改造車雑誌の編集長をやっていたことがある筆者にはだいたい見当はつくが、違っていたら申し訳ないので記さないでおく(汗)。
客車(トレーラー)同士の連結器。

それでは、SL運転席の写真で記事を締めくくろう。

SL形牽引車の運転台。当然ながらハンドルがある。
ミニトレインぶんぶん号
運行日:土・日・祝日
時間:11時~17時 15分おきに運行(途中1時間の休憩あり)
料金:1周 300円

ちなみに、駅ビルの アミュプラザおおいたシティ屋上広場 には庭園をぐるっと1周する線路を走る列車「ミニトレインくろちゃんぶんぶん号」が運行されている。
ミニトレインくろちゃんぶんぶん号
運行日:毎日(雨天・荒天時等は運休)
時間:平日11時~16時(12時~13時運休)
:土・日・休日11時~17時
※15分おきに運行
料金:1周 300円

なお、ミニトレインぶんぶん号は土・日・祝日のみの運行だが、平日でもコンコースに車輛は展示されているので、眺めることはできる。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
また、コロナ禍の最中ですが、緊急事態宣言前の撮影なことを申し添えておきます。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。