鉄道が主役の旅スタイルを応援する見どころ案内
[場所]三陸鉄道 各項ごとに記載
三陸鉄道(本社:岩手県宮古市)は2020年度冬期間の土日休日に1日あたり、旧北リアス線区間で「こたつ列車」を1往復、旧山田線→旧南リアス線区間では「洋風こたつ列車」を片道1本運転する。
こたつ列車とはお座敷車輛36-Z形36-Z1の車内各ボックスのテーブル回りにコタツ布団を掛けた掘りコタツ風(個人の感想です)仕様車で、洋風こたつ列車とはレトロ調車輛36-R形の車内各クロスシートのテーブル回りにコタツ布団を掛けた洋風コタツ風仕様車で、いまや「さんてつ」の冬の風物詩となっている列車のこと。
ただし昨シーズン2019年度は10月13日に襲来した台風19号被害により旧北リアス線のかなりの区間が運休していたため、旧南リアス線区間の 盛⇔釜石 間での洋風こたつ列車の運行のみになってしまった。
なので2020年度は、2019年3月23日にJR東日本から三陸鉄道へ移管された旧山田線区間の釜石-宮古 間にも「洋風こたつ列車」が走るようになったこともあり、将に こたつ列車 新運行スタイルの幕開けといえるのではないだろうか。
「洋風こたつ列車」は宮古→盛を片道
[場所]三陸鉄道 旧山田線→旧南リアス線区間
36-R形使用の「洋風こたつ列車」の運転日は2020年12月12日(土)・13日(日)・19日(土)・20日(日)・26日(土)・27日(日)、2021年1月2日(土)・3日(日)・9日(土)・10日(日)・11日(成人の日)・16日(土)・17日(日)・23日(土)・24日(日)・30(土)・31(日)、2月6(土)・7(日)・11(建国記念の日)・13(土)・14(日)・21(日)・23(天皇誕生日)・27(土)・28(日)。
運転時刻は、宮古11時05分発→盛13時55分着の片道で、途中、津軽石・陸中山田・岩手船越・大槌・鵜住居・釜石・唐丹・三陸・恋し浜・綾里に停車する。
「洋風こたつ列車」の利用料金は、全車指定席で、乗車する区間の運賃もしくは「1日フリー乗車券」などの同区間に乗車できるきっぷ+座席指定料金300円+ご希望のお弁当(選択※宮古駅から乗車する乗客のみ)の合算になる。
お弁当の種類および料金は、浄土ヶ浜弁当2,500円・瓶ドン1,500円。
ご予約は、三陸鉄道(株)宮古駅 0193-62-7000(9時~17時30分)電話予約のみ。乗車日の2ヶ月前の9時から受付開始。乗車日の前々日13時までの予約が必要。
車内では、ハイカラさんアテンダントによる紙芝居披露のアトラクション、沿線の見どころ案内、記念乗車証などプレゼントの催しがある。
「こたつ列車」は久慈⇔宮古を往復
[場所]三陸鉄道 旧北リアス線区間
36-Z形使用の「こたつ列車」の運転日は2020年12月19日(土)・20日(日)・26日(土)・27日(日)、2021年1月1日(元日)・2日(土)・3日(日)・9日(土)・10日(日)・11日(成人の日)・16日(土)・17日(日)・23日(土)・24日(日)・30日(土)・31日(日)、2月6日(土)・7日(日)・11日(建国記念の日)・13日(土)・14日(日)・20日(土)・21(日)・23(天皇誕生日)・27(土)・28(日)、3月6日(土)・7日(日)・13日(土)・14日(日)・20日(土)・21日(日)・27日(土)・28日(日)。
運転時刻は、上りが久慈12時06分発→宮古13時57分着で一般車輛(自由席)へ併結の各駅停車。下りは宮古14時40分発→久慈16時32分着で、途中、一の渡・田老・岩泉小本・島越・田野畑・普代・堀内・野田玉川・陸中野田に停車する。
「こたつ列車」の利用料金は、こたつ車輛全席指定で、乗車する区間の運賃もしくは「1日フリー乗車券」などの同区間に乗車できるきっぷ+座席指定料金300円。
上り久慈12時06分発ではお弁当の予約ができる(※久慈駅から乗車する乗客のみ)。お弁当の種類および料金は、あわび弁当1,600円・うに丼1,700円・ほたて弁当1,200円・大漁舟唄御膳3,000円。※1月元日はお正月特製弁当のみ1,600円。ご予約は乗車・お弁当とも、三陸鉄道(株)宮古駅 0193-62-7000 (9時~17時30分) 電話予約のみ。乗車日の2ヶ月前の9時から受付開始。乗車日の前々日13時までの予約が必要。
車内では、なもみ(無病息災を祈願する北三陸の異形の神々)突然出現のアトラクション、沿線の見どころ案内、久慈市名菓ぶすのこぶプレゼントなどの催しがある。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。