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Busfan.jp「全国 保存モノコックバスめぐり(9)」の転載です
鉄道 旅のガイドの姉妹サイトにBusfan.jpというのがあるのだけれど、そこに2020年11月15日アップの「シリーズ全国に存在する『保存バス』を巡る不定期連載コーナー」で、福島県中通りのいすゞCDM370を紹介したのだが、コレの所在地がJR東北本線矢吹駅近と駅から歩いていける距離なのと、当サイトにはバス好きの方も少なからず居るのではなかとの思いで、せっかくだから内容をかなり流用で掲載させていただいた。
以下はその転載になる。
「保存モノコックバスめぐり」(9)は、2017年8月18日アップの「伊予鉄南予バス(愛媛県)の『日野K-RL321 1980年式』(←その記事はココをクリック)」以来約3年ぶりの現役車輛の拙稿になる。登場するのは福島県中通り矢吹町で活躍している『いすゞCDM370川重車体』。当サイトのポリシーとして自家用バスの紹介は原則としては控えていたが、ホテルの送迎車ということで人目に触れることも多く、この車輛の存在をご存知の方も多いと思ったので、ここで掲載させていただいた。
では、CDM370を斜めにグルリと一周して眺めていこう。
メーカーと形式は「いすゞCDM370・川重車体(KAWASAKI BODY)」、MFG.DATA1983年-9式。
所有しているのは、福島県中通り西白川郡矢吹町にある「ホテルニュー日活」で、位置的にはJR東北本線矢吹駅西300mほどの場所になる。
このホテルについては後述するので、次は四面を写真で見ていこう。
ドア内の銘板位置には「いすゞ」と共に「KAWASAKI BODY」の銘板も貼られていて、IKコーチ誕生前の布石になった両者の関係を現代に伝える生証人といえるかも知れない。
■所有ホテルをご紹介
いすゞCDM370を所有しているのは「ホテルニュー日活」というホテルで、先にも触れているがJR東北本線矢吹駅から西に300mほどの場所にある。
かなり存在感のあるホテルなのだが、コレが新幹線駅以外の駅前にあるというのも他地域の人からしたら意外に思うかも知れない。だがパンフレットを見てみると、東北道矢吹ICからも近いし、大宴会場があって、結婚式などの宴会や会議といったニーズにも対応していて、地元に必要な設備を有したホテルなことが判明した。そして、だからこそ送迎バスをも有した規模のホテルなのだろう。
■ホテルニュー日活
0248-42-3721 FAX.0248-42-3761
http://www.hotel-nikkatsu.co.jp/
(↑転載ココまで)
やぶき観光案内所の外観が719系仙台色!?
このままバスネタだけで完結してしまうと、鉄道好きの読者の方に怒られそうなので、鉄道的話題をひとつ。
JR東北本線矢吹駅西口の「やぶき観光案内所」の外観が719系風のスタイルになっているので、その写真を掲載しておこう。
なお719系だが、仙台支社管内の1,067mmゲージの0番台は2020年3月14日改正前日限りでコッソリ運用離脱した。引退があまり話題にならなかったのは700番台フルーティアがまだ現存しているからだろうか。
なので、矢吹駅の観光案内所は、そんな719系0番台がかつてこの地で活躍していた証しとしてのメモリアルの一つと言えるのかも知れない。
上写真では車輛サイドがよく解らないので、山形線(奥羽本線)で今なお現役で運行している1,435mmゲージの5000番台の写真を載せておこう。ただし、5000番台は0番台とは赤帯の色が微妙に違うが…。
福島県中通りの話題だったのだが、いつのまにか山形の話しになっていた(笑)。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化があったり、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。