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[場所]京都丹後鉄道宮豊線 与謝野駅南南西約7.5km
加悦SL広場といえば、京都府の日本海側にある国内有数の鉄道保存展示施設としてご存知の方は多いだろう。この施設は元々、元・加悦鉄道加悦駅構内にあったが、1996年11月に現在の 大江山鉱山駅跡 に移転した。その展示車輛数は27両を数え、中には国の重要文化財に指定されているSLも居る施設となっている。
ただし位置的に行きづらい場所にあるので、行く切っ掛けをナカナカ作れない人は多いと思う。
なので、2016年4月29日に京都鉄道博物館が開館したのを好機として、それ以後は同じ京都府ということもあり、来館者も増えているのだろう? と、筆者は勝手に思っていた。そんな折、京都新聞デジタル版2019年12月23日アップの記事によって「加悦SL広場、20年3月閉園検討」を知った。この報道はまさかの寝耳に水だったので、自分も何か書かねばと思い、加悦SL広場の特集記事を、3年半前に撮った写真を使って、急遽書いてみることにした。
加悦SL広場は展示車輛数が多いので、アップは3部に分けての構成として、「前篇」では鉄道駅からバスでの行き方と、無料エリアの展示物を写真メインで紹介していこう。
乗り換え拠点はWILLER TRAINS与謝野駅
ところで丹海バスの加悦SL広場への最寄り停留所は「SL広場西」で、筆者が利用した時には降車客が一番多かったバス停(与謝野駅-SL広場西 間が対象・なお乗客はSL広場西で全て降車)なのに、なんとSL広場の入口までは約400mも離れた場所にある。それも行きの道は上り坂で…、とまぁそこまでは許可された路線から外れられないという路線バスの宿命もあるのだろうと自身を納得させたが、途中に「ウイル」「加悦庁舎」といったバス停へ、メインルートからチョロチョロと脇道に入っていくのに、なぜココはこんなに離れている所にあって乗客を歩かせるのだろう、どうにかならんのかとの疑問は残った。まぁこれ以上この件には本文では触れまい。
入場無料エリアにも保存車輛の一部が展示されている
加悦SL広場は、展示車輛は基本有料入場エリアに展示されているが、一部に無料エリアに置かれていたり、置き方から片側のみ観られる車輛があるので、まずはそれらと主要な説明板を紹介していこう。
実質有料施設だが、入場無料で見れる資料も少し存在
そんな展示への入場口は加悦駅舎のレプリカ内の有料入場エリア側にある。なおレプリカ駅舎は資料展示室も兼ねており、したがってその配置から、資料展示室へは入場料なしで立ち入ることができる。
開館時間 10:00~17:00
火曜・水曜・木曜は定休(祝日の場合は開館)※年末年始は別途
入場料 中学生以上 400円
小学生 200円
小学校入学前の小児は無料
次回はいよいよ中に入り、まずは動力車を紹介していく。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
筆者追記:加悦SL広場は2020年2月17日に宮津海陸運輸株式会社より「2020年3月31日をもちまして閉園することを決定いたしました。」の発表がありました。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。