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[場所]JR東海道本線 高槻-摂津富田
当サイト2019年2月8日アップの「車窓を楽しませてくれる遊び心溢れた工場オブジェ・東の横綱」(←その記事はココをクリック)で、JR常磐線 取手-藤代 間にある 巨大カップヌードル の形をした排気筒を、工場の一角を利用したユニークな製品オブジェの「東の横綱」として紹介しているが、それなら「西の横綱」が何処になるのか気になった方が少なからずいるのではないだろうか(それならば嬉れしいが)。実は自分なりには、前々からJR東海道本線 高槻-摂津富田 間にある 明治ミルクチョコレート の巨大オブジェを「西の横綱」にしようと考えていた。そうしていたところ、関西へ行く機会があったので、さっそく眺めてきた。
明治ミルクチョコレートの巨大オブジェは「ビッグミルチ」と呼ばれていて、大阪府高槻市にある明治大阪工場の建物が建て替えられたのを機に2011年2月に壁面に設置されたもの。ちなみに「ビッグ」は読んで字の如しだが、「ミルチ」とは何かというと社内で長年呼ばれ続けていた ミルクチョコレート の愛称とのこと。
大きさは高さ27.6m×幅165.9mほど。位置的には摂津富田駅北東約800mの場所、上り電車に乗車した場合左手にある。
なお、ビッグミルチは2011年7月に「第45回SDA賞サインデザイン優秀賞」を受賞。2011年12月に「世界最大のプラスチック製広告看板」として ギネス世界記録 に認定されている。
さて 、写真6枚上のキャプションにもチラッと記したが、鉄道系の当サイトで横綱に選ばれた要素はもう一つ、大阪工場内に 京都市交通局5号 が保存されていることもある。この車輛は、いわゆる京都市電N電で、1911年ころに梅鉢鉄工所にて製造された京都電気鉄道55号が、1918年7月1日に市営化により狭軌1型N55号に、1955年4月1日に京都市電5号になり、1961年8月1日に廃車になった車輛。
なお、6枚上の写真ではN電は ビッグミルチ の南西側脇に保存されているが、これは一昨年冬の撮影で、保存場所はその後に大阪工場の正門近くに移動している。
この区間には、試運転で同線とは縁のない車輛が通る場合がたまにある。これは記事とは別の日の撮影になるが、和歌山色の105系電車がやってきた時の写真。この撮影地点では、編成全体が入る写真は稀少なのもあり載せてみた。
ちなみに、2019年4月初旬に同地点の田圃を車窓から確認したら、田起こしがされていたので、今シーズンも稲と絡めた写真が撮れそうだ。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。なお「西の横綱」の判断は、鉄道路線から見える物件が対象で、あくまで個人の感想である点も申し添えておきます。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。