新潟駅在来線の期間限定幅狭プラットホーム

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[場所]JR信越本線など 新潟駅
JR信越本線などの新潟駅は、付近の在来線の連続立体化事業に合わせ、2021年度完了を目指して高架化工事を実施している。そして2018年4月15日に高架プラットホームの一部が使用開始されたことは、読者の皆さんはご存知と思う。
そんな大工事の途中には面白い構造物が出現するものだが、上記の一部高架化にさいし、ここ新潟駅在来線高架部分には幅狭プラットホームが現われた。そして2019年1月時点でもその形態になっている。

新潟駅2番線幅狭プラットホームに停車するE129系。車体幅が2,950mmなので、くらべるといかに狭いかが解るだろう。ちなみに新津寄りからの西向きの眺め。
幅狭プラットホームは2番線で、この時点で1番線が存在しない状態から、もちろんこれは工事中の一時的な処置ではあるが、新生の高架部分に幅狭のプラットホームがあるという光景は興味深いので、ここで紹介してみた。
2番線を越後線寄りから東向きに眺めたところ。左の壁が仮設なのが見てとれる。
対向3番線からの2番線の眺め。プラットホームと支柱などは本設構造物であるのが解る。
なお、幅狭2番線プラットホームとコンコースとの行き来は、現時点では階段と、それに付随する車いす用昇降設備のみしかない。詳細はこちらのJR東日本新潟支社プレゼンテーション参照↓。
https://www.jrniigata.co.jp/top/niigataeki.pdf
ところで、この階段は外観を万代(北)口からの東跨線橋より眺められるのだが、これが非常階段然としていて、工事期間中にしか見られない期間限定の姿として、眺めておくと将来の語りぐさになりそうだ。
東跨線橋から越後線(西)側を向くと、2番線の階段が見える。ちなみに右が万代口になる。
高架化事業が完了すると、その後は2023年度完成予定で、万代口の「駅前広場・高架下交通広場整備事業」に取り掛る。これにより新潟支社ビル移転やペデストリアンデッキの設置などが進められ、万代口駅舎も姿を変える。
新潟駅周辺の整備が完成するまでの間、景色が日々変化する記録を、訪れた時にとどめておくのも面白いだろう。
万代口駅舎(左)とJR東日本新潟支社ビル(右)。2021年度に高架化が完了すると、次はこの駅前広場の整備が始まるので、この姿が見られるのもそれまでだ。
新潟駅万代口側北東にあるホテルα-1西側の部屋からの8・9番線プラットホームの眺め。左が新津方。この光景が見られるのも高架化完了まで。

ここに掲載の内容は2019年1月時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。