鉄道が主役の旅スタイルを応援する見どころ案内
[場所]JR常磐線 富岡駅
JR常磐線は、2011年の東日本大震災で被災した以後、一部に不通区間が生じていたが、このうち、竜田-富岡 間が2017年10月21日に運転を再開した。これによって富岡駅が復旧されたのだが、その際に駅位置を仙台方(常磐線の終点は「岩沼」だが、便宜上この表現を使わせていただく)に移設したという情報が舞い込んでいたため、それの真偽を確かめたく、遅ればせながら2018年1月10日に訪ねてきた。
写真メインの記事になるが、ぜひおつき合いいただければ幸いに思う。
訪ねてみた結論から先にいうと、駅の敷地はそのままに、駅舎が100mほど仙台寄りにズレただけだった。だが、駅は敷地的にはズレていないにせよ、せっかく訪ねたのだから、ここで記事にさせていただいた。
駅舎が移設復旧された理由は、福島県双葉郡富岡町の「まちづくり計画」により、駅前に「交通広場」としてバスのロータリーや駐車場を整備する方針に沿ったことによる。
ではそんな話しを念頭に置いて、駅周辺も眺めてみよう。
これにより常磐線の東日本大震災による不通区間は、富岡-浪江 間20.8kmのみになった。この区間も2020年春までに運転を再開する見通しが発表され、除染・復旧工事に着手しているとのことだ。
なお、JR常磐線 駒ヶ嶺-浜吉田 間の線路移設部分の乗車記を2017年1月23日アップの「常磐線の復旧区間の線路移設部分を眺める」(←その記事はココをクリック) で紹介しているので、合わせて読んでいただけると有難い。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。