鉄道旅を一層たのしくする車窓・施設案内シリーズです。
[場所]JR常磐線 駒ヶ嶺-浜吉田
2011年3月11日の東日本大震災による津波で被災したJR常磐線の不通区間のうち、相馬-浜吉田 間の復旧工事が完成し、2016年12月10日に営業運転を再開した。これにより、常磐線の北部は先に運転再開されていた 小高-相馬 間と相馬駅で接続し、小高-岩沼 間が1つにつながった。
この運転再開区間のうち、駒ヶ嶺-浜吉田 間はルートを内陸側に移設して新たに造り直された、まさに新規の線路ともいえるので、どんなモノかと運転再開直後の2016年12月14日に乗ってきた。この時に撮った写真を、以前の2015年7月14日に当サイトへアップした『JR常磐線 不通区間を訪ねてみた』(←その記事はこちらをクリック)に掲載した建設中の写真も一部に織り交ぜてお見せしていこう。
なお今回は、乗車の都合から、北側の浜吉田駅から南側の駒ヶ嶺駅へと眺めている。
常磐線の不通区間は、これで 小高-竜田 間36.6kmだけとなったことになる。この区間は2020年の全線復旧を目指して順次再開していくとのこと。常磐線が全通すれば貨物列車のバイパスとしての重責をも担うことになり、物流の安定にも寄与できる。線路がひと筋につながる日が待ち遠しい。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。
「常磐線の復旧区間の線路移設部分を眺める」への1件のフィードバック
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