鉄道旅を一層たのしくする車窓・施設案内シリーズです。
[場所] JR関西本線・近鉄名古屋線 桑名駅 三岐鉄道北勢線 西桑名駅 南方200~300m付近
三重県の桑名(+西桑名)駅は、近鉄の1,435mmゲージと、JR&養老鉄道の1,067mmゲージと、三岐鉄道 北勢線の762mmゲージの3種類の軌間の線路が集まる日本唯一の場所として鉄道好きの間では有名だが、ではそのゲージ3種類を一気に渡れる踏切があるのかとグーグルマップで調べたところ、1箇所あることが解った。
この踏切を訪ねてみると、線路は確かに3種類のゲージが並行しており、東側からみて、三岐鉄道 北勢線の762mmゲージ、JR関西本線の1,067mmゲージ、近鉄名古屋線の1,435mmゲージと並んでいるのだが、踏切としてはJR線と近鉄線の間に中洲のように警報機&遮断機で区切られた場所(※以後「中洲」に略。)があり、実質的には1つの踏切ではないが、1本道であることには違いなかろう。
では、そんな日本唯一の踏切道を、東側の北勢線の方から眺めていくことにしよう。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。