鉄道旅を一層たのしくする車窓・施設案内シリーズです。
[場所]京阪本線 樟葉駅 東口前
大阪府枚方市の樟葉駅前にあるショッピングセンターのKUZUHA MAUL南館ヒカリノモール1階に、初代3000系テレビカーが「デジタル動態保存」展示されていることは、当サイトの読者ならご存知と思うが、その保存スペースは『SANZEN HIROBA』と名付けられ、この保存車の他にも、京阪電車の運転シュミレータの設置や、さまざまな鉄道グッズの展示があり、京阪電車を見て、知って、体感できるゾーンになっているのだ。
『SANZEN HIROBA』は2014年3月12日にオープンした空間で、京阪電車のDNAを思う存分体感できる“レイルゾーン”と、ステージや大型ビジョンを活用して各種イベントを開催する“イベントゾーン”とで構成されている。
同社プレスリリースによると、レイルゾーンは『■テレビカーの「デジタル動態保存」や8000系特急用車両の「運転シュミレータ」でリアルな乗車体験や運転体験が可能。京阪電車の世界を存分にお楽しみいただけます。■ジオラマや各種画像、数々の「日本初」を紹介するパネルを通して、沿線の魅力や京阪電車の歴史、創業期からの「進取の気風」のDNAを感じ取っていただきます。■ジオラマ、その他コンテンツに「京阪あるある」「京阪トリビア」を仕込んでいます。』をコンセプトに、テレビカー3505号デジタル動態保存、京阪電車全線全駅の写真、京阪沿線の衛星画像のパネル、京阪電車の歴史を紹介したパネルやサウンド、京阪沿線の魅力を凝縮したHOゲージ鉄道模型のジオラマ、運転シュミレータを設置。イベントゾーンは大型ビジョンや可動式ステージを備えて、多種多様なイベントに対応可能になっている。
なお『SANZEN HIROBA』(さんぜんひろば)の名称は「3000系」および「ヒカリノモール→燦然と輝く」から命名されたとのことだ。
実のところ、筆者はこの日は大阪に泊まっていて、予定では宇治や西の京へおもむき、古刹めぐりをする予定だったが、天気予報が当日朝に雨へと変わったため、急遽行き先を変更して「雨でも楽しめる場所」として真っ先に選んだのがココだった。
お陰さまで濡れ鼠にもならず、楽しいひと時を過すことができた。
このようなスポットがあると、旅先での想定外の雨にも対処ができてありがたい。
- 営業時間
- 10時~21時 原則年中無休 ※南館ヒカリノモール物販店舗と同じ
- 入場料
- 無料 ※運転シュミレータやジオラマ運転などには別途料金が必要
詳細はこちらまで。
http://kuzuha-mall.com/shopguide/detail.php?id=261
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。
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