中山競馬場パークウインズで航空機を眺める???

ぜんぜん鉄道と関係ないタイトルじゃん…と、言う勿れ!!

[場所]JR武蔵野線 船橋法典駅直結

競馬好きの方ならイマさらなネタであろうが、まず「パークウインズ」とはJRAの競馬場における場外発売時のこと。この時の競馬場には馬は居ないが、入場無料だし、本開催日ならオープン側スタンドは有料席であるがパークウインズ時にはタダで座れるしで、もっと言えば場内には飲食店が多数営業しているし、そしてコチラが本題(笑)だが勝馬投票券もその場で買えるしで、人によってはそれなりのレジャーランドになっている。

JR武蔵野線 西船橋-船橋法典 間で車窓西側に見えるスタンドがJRA中山競馬場。
この度紹介するJRA中山競馬場は、JR武蔵野線 西船橋-船橋法典 間の車窓からスタンドが眺められるのは、鉄道好きなら競馬をやらない方でも何げにご存知の人は多いと思う。さらに、船橋法典駅には中山競馬場直結の改札口があることも、知っている方はいらっしゃるであろう。

船橋法典駅の西船橋寄りにある臨時改札口。JRA競馬レース本開催orパークウインズ時のみ利用できる。写真では人が写っていないが、パークウインズ時に人が居なくなるのを待って撮っている。本開催の日なら人出はこの限りではない。
そして、武蔵野線の車窓から中山競馬場のスタンドが見えるということは、スタンドからは武蔵野線の電車&貨レをタマに(笑)眺められるという、何気に鉄道と競走馬の共演が見られる場所として、極々一部の方にはイマサラ言われても、そんなことは知ってるよ…って場所であろう。

武蔵野線の車窓から中山競馬場が見えるということは、スタンドからも武蔵野線を走る電車と貨レが眺められる。車輌は231系。
このような中山競馬場であるが、競馬場に興味があっても、本開催日には敷居が高いと考えている人も居らっしゃるであろう。そのような方には、パークウインズ時に訪ねることをお勧めしたい。まず、パークウインズ時なら上記のようにレジャーランド的に楽しめるし、それに勝馬投票券を買う時にも、券売機の後ろに人が並ぶことはほぼないので、買い方をゆっくり覚えられる(汗)。まさに競馬ビギナーにとってはうってつけの場所といえる。

中山競馬場の上空はHND離陸からの北行き航空路で、その真下に位置!?

と、ここまで書いておきながら、本記事のメインは航空機になる(大笑)。
なんと、JRA中山競馬場の真上は羽田空港(HND)から北へ向かう離陸機の航空路になっており、日中はホボひっきりなしに上空を通る航空機の爆音をスタンドのオープン部分や内馬場(うまキッズひろば)で聴くことができる。

スタンドは東向きに開けている。なお、本開催日にはスタンドのガラス外の席も指定席になる。
運が良ければ、HNDのA滑走路北方(16R)への南向きの着陸機が中山競馬場の北側(と言っても鎌ヶ谷付近)を航過する光景も眺められる。
ということで、中山競馬場が、馬・鉄道に次いで、飛行機好きにもうってつけの場所ということをアピールしたい記事になる。
まぁ、HNDから北へ向かう航空機といったら、国内線がほとんどなので、機種的にはそれ程に特色がないと思われがちだが、なんと昼過ぎくらいにルフトハンザのB747-8が上空を航過する。

中山競馬場の上空を航過するB747-8。コレでAPSサイズによる300mmノートリミングの大きさ。
それが上写真になるが、同機は他の航空機と異なり、かなりの低空で航過するので、圧倒的に目立つし、4発の爆音も魅力があって楽しめる。
この写真も含めてだが、航空機の写真は見え方の差異を防ぐため、以後はAPSサイズによる300mmレンズでの撮影によるノートリミング掲載な点を申し添えておく。

ルフトハンザB747-8について…

フライトレーダー24によると、このルフトハンザB747-8の便はHND定刻デパーチュアAM11:50のDLH717フランクフルト行とのこと。

DLH717はHND定刻デパーチュア11:50(離陸時刻ではない)だと、中山競馬場上空航過は12:20〜12:50くらいになる。なので、出発が遅れた場合の上空航過はEstimated+30分〜1時間と見ておけば、だいたい大丈夫だろう。
ルフトハンザのB747-8は、現在カラーリングとしては、大まかに分けて3種類(細かなマーキングの違いは除く)の機体が運行されている。それは、旧塗装・新塗装・レトロ塗装になる。その辺が日替わりで中山競馬場上空に現れるのだから、飛行機好きにとっては、他に行き場がない時(汗)の穴場観光地ともいえるだろう。
では、まず旧塗装から眺めていこう。

中山競馬場から眺めた、上昇し続けるルフトハンザB747-8旧塗装機。
運良く(笑)東武野田線(アーバンパークライン)塚田駅上空あたりを通った場合には、このややサイドぎみの角度で眺められる。
飛び去ってゆく旧塗装機。なお、スタンドで眺めている場合には、この位置くらいからスタンドの屋根に隠れてしまう。
空の色がそれぞれに違いがあるのは、撮影日が異なっているからになる。どんだけ競馬場へ行ってるんだい…っと言われそうだ(汗)。
DLH717の中山競馬場上空の航過高度は、やはりフライトレーダー24によると、C滑走路北向(16L)の離陸で7000ft.(1ft.=0.3048…m/以下略)前後、C滑走路南向き(34R)の離陸で9000ft.前後になる。他の航空機だと、B777でも11000ft.超えなので、B747-8の場合にはかなり低いことが解る。
次は、新塗装機。

中山競馬場から眺めた、ルフトハンザB747-8新塗装機。
飛び去ってゆく新塗装機。内馬場(うまキッズひろば)からなら、かなり遠方まで見送ることができる。
そして、レトロ塗装機。先に記しておくが、同カラーリング機は1機しか居ないため、めったにHNDへは来ない。なので、この機の写真に関しては事前に運行を調べておいて、またサイドを写したいという観点から、中山競馬場内ではなく、平日に競馬場から西へ3kmほど離れた地点からの撮影なことを予め記しておく。

ルフトハンザB747-8レトロ塗装機。
見た感じだが、中山競馬場をチョット過ぎた辺りでやや左旋回のため軽く左バンクしたので、まるで並行して飛ぶ航空機から撮ったような写真になった(個人の感想です)。
レトロ塗装機の運用は前日のLH716の返しになるから、前日には判るので、そのURLを記しておく。
https://www.flightradar24.com/data/flights/lh716
ちなみにレトロ塗装機は上記HP内AIRCRAFT「B748(D-ABYT)」がソレになる。

■DLH717便はタマにソウル上空回りでフランクフルトへ向かうことがある…
3〜4枚上の写真で新塗装を紹介したが、枚数が少なかったのは、実は下記の、二俣新町駅〜西船橋駅付近上空にて、新塗装機が突然左旋回をして西へ向きを変え、ソウル上空を経由して南回りでフランクフルトへ向かう場合の反対側の写真も掲載するので枚数を抑えたのもある。

中山競馬場から見た、JR京葉線 二俣新町駅上空付近で左旋回するコリアンエアラインA330-300 KE2102ソウル行。まずは、この位置での航空機の見かけの大きさと角度を覚えておいていただきたい。
数日前にHND定刻デパーチュアPM12:30のコリアンエアKE2102のA330-300のソウル行が二俣新町駅付近上空から左旋回するのを見て航跡は知っていたのだが、まさかDLH717もココら辺で曲がるとは思わなかった。ただしこの日は運良くスタンド南端に陣取っていたため、上手く撮影することができた。

ある日のルフトハンザB747-8新塗装機DLH717は、二俣新町駅上空付近までいつも通りに上がって来たのだが、西船橋駅上空付近で左にバンク。
中山競馬場上空で、思いっきり左へ約90度の旋回をしてソウル上空(西)方面へと機首を向けて、飛び去っていった。ソウル上空方面へ向かう場合、写真2枚上のルートを取っているハズだけれども高度が低いのと旋回半径が緩いのか?思っていたより大きく見えてビックリ。
フライトレーダー24のみを頼りにして航空機を撮影していると、ありがちなハプニングではある。

■HND離陸機以外も見れることがある
中山競馬場上空を航過する航空機は、たいがいC滑走路(16L/34R)離陸機がほとんどだが、筆者が見かけた、それ以外の航空機の写真もお見せしておこう。

中山競馬場の南2km付近を東から西へと航過する、陸上自衛隊EC-225LP。
北方、鎌ヶ谷市上空を東から西へと航過する、ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)B787-9 THY51成田空港(NRT)発〜イスタンブール行。この見かけの大きさで高度は13000ft.前後だ。
この他、めったにないがHNDのA滑走路(16R)への着陸機が都心西側を航過する時に、タマに鎌ヶ谷上空を通るので間近に見られるが、いまのトコロ筆者は写真を撮っていない。

中山競馬場のスパイラルエスカレータ

JRA中山競馬場のもぉ一つの話題にスパイラルエスカレータの存在があるだろう。
スパイラルエスカレータとは、端的に言ってしまえば曲線エスカレータのこと。ただし技術的にはスゴイもので、日本には十数箇所にしか設置されていない貴重な存在でもある。と、そのようなモノの一つが中山競馬場に現役で稼働している。

B1Fから1Fの眺め。位置的には、パドックよりやや南にある。
このスパイラルエスカレータは三菱電機製で、1990年に設置された。

1FからB1Fの眺め。
乗り物と言って良いのか謎だが、好い機会なので紹介させていただいた。

JRA中山競馬場URL。
https://www.jra.go.jp/facilities/race/nakayama/

2024年 名鉄杯は8月25日に中京競馬場で開催

他の競馬場の話になるけれども、鉄道っぽいネタを一つ。
愛知県のJRA中京競馬場において、2024年8月25日に「名鉄杯」が施行される。
発走は15時25分。
その発走の少し前に、ことしも名鉄ブラスバンドの生演奏ファンファーレが奏でられるモノと思われる。

筆者は名鉄ブラスバンドの写真がないので、代わりに中京競馬場内に展示されているパノラマカーの写真を掲載しておく(汗)。

中京競馬場に保存されている名鉄パノラマカー7000系豊橋方先頭車モ7027。次位は中間車モ7092。撮影:岡山旦那
名鉄パノラマカー7000系豊橋方先頭車モ7027の正面。撮影:岡山旦那
名鉄パノラマカー7000系新岐阜方先頭車モ7028。撮影:岡山旦那
競馬とは関係ないが、せっかくなので、筆者が撮った名鉄パノラマカー7000系がミュージックホーンを鳴らしながら犬山橋を渡るシーンをユーチューブにアップしてあるので、そのリンクのURLを載せてしまおう。
https://youtu.be/7qigP72Vxvk
気が向いたら視聴していただけたら有りがたい。

コチラは、名鉄の「名鉄杯2024/8/25」のお知らせURL。
https://www.meitetsu.co.jp/plan/event/detail/1282640_8032.html

なお、名鉄杯は中京競馬場での本開催なので、同競馬場へは入場料が掛かります。

JRA 2024年8月25日 レーシングカレンダー
https://www.jra.go.jp/keiba/calendar2024/2024/8/0825.html

名鉄ファンファーレと、そのCGは、中山競馬場内のモニターでも視聴できるし、ターフビジョンも8月8日に整備が完了しているとのこと(筆者未確認)なので、スタンドからも視聴できるかもしれない。

JRA中山競馬場の右のターフビジョン。8月8日に整備が完了しているとの情報が流れてきたので、おそらくであるが、8月25日には名鉄杯のCGが視聴できるハズである。
中山競馬場の左のターフビジョン。奥右が内馬場(うまキッズひろば)。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。


[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。