ことしも見れる高岡七夕の中を走る万葉線路面電車

土・日は高岡-片原町の路面区間を夕刻運休するので線路上を歩ける!?

[場所]万葉線 高岡-片原町

富山県高岡市の七夕は、日本海側随一の七夕まつりとして有名で、高さ20mほどのジャンボな七夕飾りが末広町通り「すえひろーど」「末広坂」の約500mに飾られ、毎年8月1日~7日の間で開催(コロナ禍によって2020年は中止・2021年は縮小)される。

末広町電停から眺めた高岡駅方。電車はMLRV1000形アイトラム1006ABレイルラボ。
さて、この会場となっている末広町通りの真ん中には万葉線の単線併用軌道が通っていることは当サイトの読者ならご存知と思う。なので高岡七夕まつりの期間は、その林立する七夕飾りの中を走行する路面電車の姿が見れる。ある意味、期間限定「鉄道珍風景」といえるだろう。

高岡駅-末広町電停間を走るMLRV1000形アイトラム1003ABドラえもんトラム。奥が高岡駅方。
JR高岡駅ペデストリアンデッキ上からの末広町通りの片原町方の眺め。電車はドラえもんトラム。

土・日の夕刻~高岡七夕会場の末広町通りが歩行者天国に…

高岡七夕まつりの期間は林立する七夕飾りの中を走行する路面電車の姿が見れる…と上述したけれども、ただしこの光景は終日見られるわけではなく、土曜・日曜はここ末広町通り「すえひろーど」が夜に歩行者天国になるため交通規制が敷かれ、その時間は万葉線の路面電車も末広町通り部分の併用軌道区間 高岡-片原町 間は運休するので、路面電車と七夕飾りの組み合わせは見られない。

JR高岡駅ペデストリアンデッキ上からの末広町通りの片原町方の、区間運休時間帯の眺めで、タイトル写真と同じアングル。そんなの見れば解る…って言われそうだ(笑)。
本年の歩行者天国は3日(土)と4日(日)で実施時間は17時~20時だが、その路面電車の末広町通り部分の区間運休は、高岡→片原町16時00分発後~、~高岡21時09時分着(予定)までになる。

高岡駅前交差点付近からの末広町通りを片原町方に、こちらも区間運休時間帯に眺めたところ。区間運休した後の歩行者天国の時間帯になると、軌道上を歩けるのが嬉しい。
コレは別の見方をするならば、平日や土・日の日中にジャンボな七夕飾りの中を走る路面電車を歩道から眺めるのも良いが、万葉線が一時区間運休する土・日の夜に、歩行者天国になった道路の併用軌道上を缶ビールなどを片手に飲み歩きできる(ゴミは持ち帰りましょう/笑)という訳で、それもそれで楽しそうだ(※推奨しているわけでは決してありません/汗)。

高岡七夕まつり のチラシ。
上のチラシのPDF
https://www.takaoka-st.jp/wp/wp-content/uploads/20240719160111.pdf

高岡七夕2024の詳細は下記URLにて。
https://www.takaoka-st.jp/event/tanabata/

せっかくなので、上写真と同じ地点からの普段の光景もお見せしておこう。中央の電停は 末広町 で、ここを頂点にして坂道になっているのが解る。電車はデ7070形デ7076。
ところで、上のシーンは2000年7月29日に末広町-高岡駅 間にて撮影した動画からの切り出し写真で、かつての頃の雰囲気をお見せしたく掲載させていただいた。アングルは高岡付近からの末広町方の眺めで、電車はデ7070形デ7071。なお、元動画を https://youtu.be/CJLtnI1zvA0 で公開しているので、合わせて視ていただけるとありがたいです。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。