宮古駅東部の盛・釜石方の線路脇に建つトレインビューのビジネスホテルに泊まってみた
[場所]三陸鉄道リアス線 宮古駅 東方約150m
ひさびさトレインビューの宿の実泊レポートになる。訪れた宿は三陸鉄道(さんてつ)リアス線 宮古駅 東方150mほどの地点に建つ「HOTEL BIG WAVE」という4階建のビジネスホテル。実はこの宿、特にトレインビューを狙って泊まったわけではなく、ただ単に楽天トラベル予約でお手頃価格だったために「ポチッ」としたのだけれども、ホテル前に着いてみたら、どぉ見てもトレインビューのシチュエーションだったという…。
そのような経緯で見つけた宿になる。
なお、撮影は7月と夏季なので、他のシーズンには早朝は暗かったりする点を始めに申し添えておく。
ところで、このホテルはトレインビューに適した4階は喫煙ルームフロアで、筆者が予約した禁煙ルームフロアは2階になっており高所からの眺望は期待できそうもない。ということで、フロントでチェックイン時に4階の部屋に変更してもらった。部屋は喫煙ルームではあっても、エアコンを着けている分には煙草のニオイはそれほど気にはならなかった。
ちなみに、楽天トラベル予約の場合なら、事前予約の“備考”欄に「トレインビューの部屋希望」とかなんとか記入しておくのが好いと思われる。
朝のリアス線および宮古車両基地観察レポート
チェックイン日は、近所のスーパーストアへ夜の部屋飲み用の飲食物を買い出しに行っている間に明るさがタイムアウトしたため写真はなし(謝)。
■翌朝のトレインビューをご紹介
朝起床してから、宮古駅9:14着1007Dまで、部屋の窓超しに線路を観察したレポートをお届け。なお、写真キャプション内の時刻はカメラ内装時計に拠っているので少々のズレがある点を予め申し添えておく。
客室から見えるレールビューの路線の向きは、左が三陸鉄道リアス線 盛・釜石 方。右がリアス線 宮古 方。なので、宮古より北へ向かう車輌は列車的には見られないが、発車前に一旦東(左)側へ引き上げる列車もあるので、車輌的には見られる列車がある。
ほぼ日ノ出の時刻に起床して安心したためか、その後に油断して、リアス線上り(南行)1番列車の宮古駅5:00発2Dを撮り逃す(汗)。
ということで、宮古駅9:14着1007Dを客室から撮影後にチェックアウト。
宮古駅へ徒歩で行き、同駅からは9:56発上り(南行)2010Dに乗車。釜石へと向かった。
ホテル ビッグウェーブ
〒027-0083 岩手県宮古市大通3丁目5-20
0193-63-5533
https://kankou385.jp/spots/hotell-bigwave/
宮古駅前の鉄道歴史広場
タイトル回りでは「三陸鉄道」を前面に押し出しているけれども、宮古駅が旧・国鉄(現・JR&三陸鉄道)山田線の駅なことは当サイトの読者ならイマさらネタだろう。さて、宮古駅駅前広場の一角に、その頃に宮古市を中心とした鉄路にかけた思いと功績を顕彰する記念碑を建立したスペースが設けられている。
左手前から「動輪の塔解説」「動輪の塔」「記念碑」「超我の碑」。
左の「説明プレート」の右から「三陸鉄道記念碑」「鉄道開通記念碑」。
そして上写真左の説明プレートのアップ。
これらの碑文を読むと、昭和初期の宮古地区↔︎北上盆地(盛岡地区)の鉄道線路による直結、昭和全般期の三陸縦貫鉄道構想が、当時の三陸沿岸住民の方々の悲願であったことが伝わってくる。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。