どうなる!? 姫路セントラルパークのロードトレイン

チョット思い立って姫路に保存(?)されている路面をタイヤで走る列車(!?)の近影をご紹介

[場所]JR山陽新幹線など 姫路駅北東約8km

鉄道の列車の話ではなく、遊園地などのアトラクションになるが、世に「ロードトレイン」という路面を走る機関車牽引客車列車がある。路面を走るため機関車も客車も当然タイヤを履いているのだが、牽引するカマの外観はまさにSLといったスタイルになっている。そのようなロードトレインが、兵庫県姫路市の「姫路セントラルパーク」の駐車場の片隅に永らく留置されていたのだが、これら車輌のこの後の動向が気になっていた矢先に再会の機会が訪れたので、ココで近影を紹介させていただくことにした。

■切っ掛けは大井川鐵道のニア
ナゼ唐突に「ロードトレイン」を話題にしたかというと、それはDAY OUT WITH THOMAS 2024で「ニア」がソドー島から大井川鐵道へやってきた時にロコトレインの姿になったニュースを目撃したからになる。

ことし大井川の仲間に加わるニアのロコトレイン。7月26日から 大井川鐵道 新金谷のトーマスフェアで逢えるよ。画像:大井川鐵道 ©2024 Gullane [Thomas]Limited
大井川鐵道「ロコトレインのニア」登場ニュースリリースURL
https://daitetsu.jp/archives/238536
https://daitetsu.jp/archives/242845

■姫路セントラルパーク駐車場にいたロードトレイン
この姿を見てハタと思いだしたのが、2023年4月に姫路市の「姫路セントラルパーク」を訪ねた時に見た駐車場の片隅に留置されていた赤いロードトレインになる。

2023年4月に撮ったロードトレインの機関車。
さて、その姫路セントラルパークの赤いロードトレインと再会する機会が、なんと先日にやってきた。
コレも何かの縁とも思い、ここでその近影を紹介させていただくことにした。

ロードトレインは、2024年初夏にも変わらぬ姿で佇んでいた。
後ろ側。当たり前だが、テールランプが取り付けられている。
前回から約1年後の再会であったが、外観を見た限りでは、それほど痛んではおらず、タイヤの空気もしっかり入っていたりと、それなりに整備はされているように見受けられた。
なお、上写真では客車が2両つながっているが、道を挟んだ別の駐車場にもぉ1両留置されていたので、本来の客車は全3両編成ということになる。

客車1両は離れた場所にて留置。
せっかくなので、同じ場所に留置されている他系の乗り物遊具のクラシックカートの写真も載せておこう。

駐車場の片隅に留置されているクラシックカート。
コチラは屋根なしクラシックカート。
ファンタジーなスタイルからは、かつての頃には来園者を楽しませた遊具なのだろうと想像できよう。
ところで、姫路セントラルパークは遊園地エリアとサファリエリアに分かれている。

分岐点の案内板。
遊園地エリアには、レール系のアトラクションとして「機関車レッツ(レッツ号)」と「それいけ!アンパンマン SLマンに乗って、みんなで列車の旅にしゅっぱーつ!」の2つの遊具がある。
そして、サファリエリアにはユニークなバスが勢揃いしているので、コチラはバス好きには注目点かもしれない。

サファリにいると違和感ないけれど、このバスたちが街中に出てきたらウケるな(笑)。
それと、サファリエリアには「スカイサファリ」なる循環式ロープウェイがあるので、索道好きも楽しめそうだ。

●姫路セントラルパーク
https://www.central-park.co.jp

首都圏でロードトレインに乗れるトコロ

宮ヶ瀬湖畔公園のロードトレイン。宮ヶ瀬やまなみセンター-見晴らし広場
[場所]小田急小田原線 本厚木駅北西約15km

■宮ヶ瀬湖畔園地のロードトレイン
当サイトは「鉄道 旅のガイド」なので、やはり現役で活躍しているロードトレインをご紹介しておきたい…と、いうことで筆者が過去に唯一撮った神奈川県宮ヶ瀬湖畔で稼動しているロードトレインの写真を載せておこう。

奥が宮ヶ瀬湖。見晴らし広場-宮ヶ瀬やまなみセンター
このロードトレインは宮ヶ瀬湖畔園地を周回する乗り物で、愛称は「ミーヤ号」。それでは列車(笑)の他の3面をグルリと眺めていこう。

見晴らし広場駅でUターンして遊覧船乗場駅へ向かう。
リアにはテールランプとウインカーを備えている。見晴らし広場-遊覧船乗場
見晴らし広場駅でUターン。
機関車のキャブ側もお見せしよう。

機関車にもテールランプとウインカーが備えられている。見晴らし広場-遊覧船乗場
上の写真を見て解る通り、なんと車輪の回転に合わせてロッドが動く構造になっている。キャブ後部のシルバー色の箱は蓄電池BOXだろうか?
そして連結部分のアップ。

機関車と客車の連結部分。ホース類は客車のエアブレーキ用と思われる。
ミーヤ号の周回ルートの途中には「遊覧船のりば」停留所があり、そこから宮ヶ瀬湖遊覧船「ミーヤ丸」に乗ることができる。

●宮ヶ瀬湖畔園地
小田急線 本厚木駅北口(5)から宮ヶ瀬行で終点下車。

■あいかわ公園側にもロードトレインがいる
宮ヶ瀬ダムの下流側の中津川河畔にはあいかわ公園がある。そして、コチラ側にもロードトレインがいる。愛称は「ダムサイト ロードトレイン『愛ちゃん号』」。
コチラのロードトレインは写真がないので、文字のみの紹介になるが、あいかわ公園パークセンター↔︎ダム下 を結んでいる。
ダム下停留所のそばには、ダムへ昇る「宮ヶ瀬ダム インクライン」があるので、あいかわ公園側も乗り物好きには楽しめるエリアといえそうだ。

●あいかわ公園パークセンター
小田急線 本厚木駅北口(1)からセンター経由半原行で愛川大橋下車 西へ約500m

両ロードトレインとも運休する曜日があるので、時刻表なども含めて詳細は下記URLにて。
ぐるり宮ヶ瀬湖「乗り物案内」HP
https://www.miyagase.or.jp/publics/index/62/

大分の「ミニトレインぶんぶん号」

ロードトレインではないが、2021年2月11日アップで、大分駅ラッチ外コンコースにて運行されている電気充電によるゴムタイヤ方式の赤い汽車列車を紹介しているので、そのリンクを貼っておこう。

JR大分駅ラッチ外コンコースで活躍する「ぶんぶん号」。
コチラは土・日・祝のみの運行なので、乗るには注意が必要だ。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。