釧網本線オホーツク海沿岸区間を走る流氷物語号この冬も運転

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[場所]JR釧網本線 網走-知床斜里
JR北海道 釧網本線の 桂台(網走市)-知床斜里 間はオホーツク海沿岸を通っていることは、当サイトの読者ならご存知と思う。この区間から見えるオホーツク海は厳冬季の1月後半頃~3月半ば頃までは流氷が押し寄せる光景が展開する(風向きにより見えない場合もあります)。
さて、この区間を含む 網走-知床斜里 間には2017年冬期から観光列車「流氷物語号」が走り始めている。2021年から「流氷物語号」はキハ40形改造の流氷の恵み+森の恵みによって運行するようになり、気動車好き注目の列車になったが、2024年も冬期間に運行される。

網走方に連結されているキハ40-1720「流氷の恵み」編成。知床斜里にて。写真:前田貴広
同氏note:https://note.com/maeda_takahiro_
知床斜里方に連結されているキハ40-1779「森の恵み」編成。網走にて。写真:前田貴広
運転日は2024年1月27日(土)~2月25日(日)、3月1日(金)~3日(日)期間の毎日で1日2往復する。運転時刻は、
1号 網走駅09:52発→北浜駅10:04着~10:14発→浜小清水駅10:24発→知床斜里駅10:42着
3号 網走駅12:45発→北浜駅12:58着~13:08発→浜小清水駅13:17発→知床斜里駅13:35着
2号 知床斜里駅11:30発→浜小清水駅11:47着~12:07発→北浜駅12:16発→網走駅12:30着
4号 知床斜里駅13:48発→浜小清水駅14:04着~14:24発→北浜駅14:34発→網走駅14:46着
※運転日・時刻は予告なく変更される場合があります。
知床斜里行は北浜駅で10分、網走行は浜小清水駅で20分停車するのがキーポイントで、両駅ともに展望台があるので、オホーツク海が俯瞰で眺められる。

北浜駅の展望台からはオホーツク海の大海原を彼方まで見渡すことができる。気動車は「流氷の恵み」編成。なおタイトルも同じ時の撮影で、気動車は「森の恵み」編成。写真ともに:前田貴広
上の写真は北浜駅の展望台から撮った「流氷物語号」で、この展望台上からはオホーツク海の大海原から知床連山までを眺めることができる(天候により見えない場合があります)。

北浜駅の展望台は約5mの高さがある。
「流氷物語号」は山側は全席自由席だが、海側は一部が指定席になっていて乗車券+指定席券530円(片道)が必要な席があることを申し添えておく。指定席券は、全国のJRの主な駅(みどりの窓口)、またはインターネット予約サービスの「えきねっと」でも購入できる。

流氷物語号の一昨年のサボ。写真:前田貴広
流氷物語号の一昨年の愛称板。写真:前田貴広
「流氷物語号」の車内では流氷物語号のグッズも販売されている。一昨年は何と流氷物語号のサボや愛称板が売られていた。

一昨年のお土産。ことしは何が出てくるか、お楽しみ。写真:前田貴広
2024年冬期の運行では、どのようなお土産が売られるのか、気になるトコロではある。
「流氷物語号」の詳細は下記URLにて。
https://www.jrhokkaido.co.jp/travel/ryuhyo/
なお、流氷は風向きなど気象条件によっては沖合の方へ流されていってしまう場合もあるので、流氷の動向が知りたい方には下記の第一管区海上保安本部の期間限定サイトをお勧めしておく。
https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN1/drift_ice/ice_chart/latest_icechart_jp.html

2024年11月15日で釧網本線 網走-北浜間 開通百年

JR(現)釧網本線 網走-北浜 間は1924年(大正13年)11月15日に開通した。まだ11ヶ月も先の話になるが、ことし11月15日に同区間が開通100年を迎える。
開通当時はこの区間は「網走本線」として延長されたのもあるし、現在の網走駅はその網走本線の途中に1932年(昭和7年)12月1日に移転開業した二代目網走駅になるが、せっかく網走駅~の記事を書く機会が訪れるという良い切っ掛けなので、11ヶ月後の開通100年を早めに祝して、現・網走駅や駅前を撮った写真を載せておこう。

網走駅前に立つ「モヨロ人漁撈の像」。
モヨロ人の解説。
左は網走駅出口ラッチ内1番線側に展示されている謎の彫刻。右は2・3番線プラットホームに立つ「名所案内」。
上の「名所案内」に記されていなかった網走・オホーツク水族館による「流氷の天使、クリオネ」の解説。
一昨年の撮影になるが、網走バスの路線図も載せておこう。
北見市常呂のカーリングチーム、ロコ・ソラーレの顔ハメが、ナゼか網走駅の待合室前に立っていた。一昨年の撮影のため、現在もココにあるとは限らないことを申し添えておきます。
なお、北浜駅は以前の2022年1月23日アップ「オホーツク海から流氷の便りが届くと行きたくなる駅」で紹介しているので、気になった方はそちらを見ていただきたい。
釧網本線 北浜-斜里(現・知床斜里) 間は1925年11月10日に延伸開通しているので、来年も「流氷物語号」が走れば、当サイトにてこの時期の11ヶ月前(笑)に、釧網本線 北浜-知床斜里 間の開通ネタが書ける(汗)。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。