大阪地下鉄御堂筋線新大阪駅のトレインビュースポット

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[場所]大阪メトロ御堂筋線 新大阪駅

大阪メトロ(大阪市高速電気軌道/大阪地下鉄)御堂筋線は元・大阪市営地下鉄の路線で、地下鉄と言いながらも中津駅北方500mあたりの地点から地上に出て、その先は新御堂筋の上下線の間を通って、地上線で江坂駅に至っていること。そしてこの地上区間の途中には新大阪駅があることも、当サイトの読者ならご存知だろう。
さて、この地上にある大阪メトロの新大阪駅だが、駅プラットホームの北寄り(江坂方)端に「トレインビュースポット」なる待合室が設置されており、北方にある引き上げ線に停まる電車や、発車・到着する電車をガラス越しに眺めることができる。

プラットホーム北端に建つトレインビュースポットへ足を踏み入れると、このような光景が広がる。電車は30000系。
上写真の一番奥からの引き上げ線側(北方)の眺め。電車は左から21系、30000系、北大阪急行9000形。
トレインビュースポットは2020年2月1日にオープンした、比較的新しいスペースになる。
全国的には都会の駅のプラットホーム端は立ち入りが制限されつつある傾向が見られるけれども、そんなご時世に、新たにこのような施設を設置してくれた大阪メトロさんのイキな計らいには「ありがとう」の言葉を述べておく。
では下り2番線より引き上げ線へ引き上げる様子から眺めていこう。

2番線から発車して引き上げ線へ入る30000系。
本線からの分岐器はトレインビュースポットのスグ脇にある。電車は30000系。
引き上げ線にて佇む30000系。
次は引き上げ線から上り1番線へ入線するシーンを見ていこう。

引き上げ線を出て、トレインビュースポットの脇を通り1番線へ進入する21系。上と形式が違っている点は深く考えてはいけない(笑)。
引き上げ線を出て、トレインビュースポットの脇を通り1番線へ進入する30000系をトレインビュースポット内から眺めたトコロ。
トレインビュースポット奥からの1番線側出入口の眺め。上写真との連続撮影。
なお、トレインビュースポットを利用するにあたり注意事項がある。

利用する際の注意事項を記した貼り紙。
貼り紙の文言は深読みするとツッコミを入れたい気持ちになるが、文章が何か言葉足らずなのは運営側の心遣いということで揚げ足を取ってはいけない(笑)。
ところで関西にはココの他にも近鉄大和西大寺駅2階コンコース北西側「展望デッキ」などラッチ内にて列車を眺められる楽しいスポットがまだ他にもある。このような嬉しいスペースを発想し、そしてそれを造って実現してくれる、コレも土地柄からなのだろうか?

トレインビュースポットから見れる電車形式

大阪メトロ御堂筋線は江坂駅から先(北)が北大阪急行電鉄線の線路になっていて、両社は相互直通運転を行なっていることは皆さんご存知の通り。なので御堂筋線新大阪駅では、御堂筋線の電車に加え、北大阪急行電鉄の電車もやってくる。
当サイトの読者にはイマサラとは思うが、トレインビュースポットでは2023年6月時点でどんな電車が見られるのかも紹介しておこう。

全て大阪メトロ30000系。
共に大阪メトロ21系。
右が北大阪急行8000形。左は大阪メトロ30000系。
右が北大阪急行9000形。左は大阪メトロ30000系。

北大阪急行電鉄2023年度末延伸線開業

大阪メトロ御堂筋線の話ではないが、線路が繋がっている北大阪急行電鉄の話題として、2023年度末に南北線千里中央駅から更に先(北)→箕面萱野駅 間2.5kmが南北線延伸線として開業予定との発表が同社からあった。

新御堂筋上下線の間を走る北大阪急行8000形。撮影地点は大阪メトロ御堂筋線内で、西中島南方駅南側端からの南向き(梅田方)の眺め。
詳細は下記北大阪急行電鉄株式会社ニュースリリースURLにて。
https://www.kita-kyu.co.jp/upload/198.pdf

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。