釧網本線オホーツク海沿岸区間を走る流氷物語号この冬も運転

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[場所]JR釧網本線 網走-知床斜里
JR北海道 釧網本線の 桂台(網走市)-知床斜里 間はオホーツク海沿岸を通っていることを、当サイトの読者ならご存知と思う。この区間から見えるオホーツク海は厳冬季の1月後半頃〜3月半ば頃までは流氷が押し寄せる光景が展開する(風向きにより見えない場合もあります)。
さて、この区間を含む 網走-知床斜里 間には2017年冬期から「流氷物語号」が走り始めている。2021年から「流氷物語号」はキハ40形改造の流氷の恵み+森の恵みによって運行するようになり、気動車好き注目の列車になったが、2023年も冬期間に運行される。

網走方に連結されているキハ40-1720「流氷の恵み」編成。知床斜里にて。写真:前田貴広
前田貴広氏note:https://note.com/maeda_takahiro_
知床斜里方に連結されているキハ40-1779「森の恵み」編成。網走にて。写真:前田貴広
運転日は2023年1月28日(土)~2月26日(日)期間の毎日で1日2往復する。運転時刻は、
1号 網走駅09:52発→北浜駅10:04着〜10:14発→浜小清水駅10:24発→知床斜里駅10:42着
3号 網走駅12:45発→北浜駅12:58着〜13:08発→浜小清水駅13:17発→知床斜里駅13:35着
2号 知床斜里駅11:30発→浜小清水駅11:47着〜12:07発→北浜駅12:16発→網走駅12:30着
4号 知床斜里駅13:48発→浜小清水駅14:04着〜14:24発→北浜駅14:34発→網走駅14:46着
※運転日・時刻は予告なく変更される場合があります。
知床斜里行は北浜駅で10分、網走行は浜小清水駅で20分停車するのがキーポイントで、両駅ともに展望台があるので、オホーツク海が俯瞰で眺められる。

北浜駅の展望台からはオホーツク海の大海原を彼方まで見渡すことができる。気動車は「流氷の恵み」編成。なおタイトルも同じ時の撮影で、気動車は「森の恵み」編成。ともに写真:前田貴広
上の写真は北浜駅の展望台から撮った「流氷物語号」で、この展望台上からはオホーツク海の大海原から知床連山までを眺めることができる(天候により見えない場合があります)。

北浜駅の展望台は約5mの高さがある。
「流氷物語号」は山側は全席自由席だが、海側は一部が指定席になっていて乗車券+指定席券530円(片道)が必要な席があることを申し添えておく。指定席券は、全国のJRの主な駅(みどりの窓口)、または「えきねっと」でも購入できる。

流氷物語号の昨年のサボ。写真:前田貴広
流氷物語号の昨年の愛称板。写真:前田貴広
「流氷物語号」の車内では流氷物語号のグッズも販売されている。昨年は何と流氷物語号のサボや愛称板が売られていた。

昨年のお土産。今年は何が出てくるか、お楽しみ。写真:前田貴広
2023年冬期の運行では、どのようなお土産が売られるのか、気になるトコロではある。
「流氷物語号」の詳細は下記URLにて。
https://www.jrhokkaido.co.jp/travel/ryuhyo/
なお、流氷は風向きなど気象条件によっては沖合の方へ流されていってしまう場合もあるので、流氷の動向が知りたい方には下記の第一管区海上保安本部の期間限定サイトをお勧めしておく。
https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN1/drift_ice/ice_chart/latest_icechart_jp.html

流氷物語号運行期間に網走へはまだキハ183系で行ける…

JR北海道のキハ183系気動車の定期運行ラストランが2023年3月17日(金)に決まった。なので「流氷物語号」が運行されている期間にはまだキハ183系は走っているので、流氷物語号に乗るために札幌や旭川などからのアクセスとして往復キハ183系の特急を利用するとかの「流氷物語号×キハ183系乗車」といった、両方を楽しむ鉄道旅も好いのではないか(?)というお勧め…を提案しておく。

特急「大雪」の運用に就くキハ183系気動車。定期運行ラストラン後の動向は気になるトコロだ。網走にて
まぁ両方を楽しむ鉄道旅は、あくまで筆者が好いと思っただけなので、どちらか片方とか別々に訪れるのも、各人の旅のスタイルだから、それはそれで好いとも考えているので、このお勧めに興味のない方は読み流していただけたらとお願いしたい。

■北海道のキハ183系定期運行ラストラン・キャンペーン
現在、JR北海道では2023年3月17日のキハ183系気動車定期運行ラストランを間近に控え「いまこそ輝け!北のキハ183系」キャンペーンを展開している。
ところで運行車輛には、2022年5月3日から運行を始めたキハ183系復刻塗装車も運用に入ることがあるので、撮影するためには注意(良い意味でも…)が必要だ。

「いまこそ輝け!北のキハ183系」キャンペーンの詳細は下記URLにて…。
https://www.jrhokkaido.co.jp/kitanokiha183/
上記URLからのリンクお知らせ2022年12月16日配信分にて「これまでのご利用に感謝して、定期運行終了後に道内各地へのラストラン運転を計画しています。企画内容については、決まり次第お知らせします。」とゆう一文が記されている。この辺も含めて気になるHPと言えそうだ。

※2023年1月20日筆者追記:道内各地を運転するキハ183系ラストラン列車の概要が2023年1月20日に発表になった。詳細は下記URLにて。
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/info/press/pdf/230120_KO_183_lastrun.pdf

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。