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[場所]富士山麓電気鉄道 大月-河口湖
山梨県の「富士急行線」は、2022年4月1日(金)に富士急行株式会社からの分社化により、1926年の創立当時の社名を復活させた新会社「富士山麓電気鉄道株式会社」での運転を開始する。
そんなわけで、富士急行線内における所属を示す「富士急行」のロゴはいずれ見納めになると思われるので、過去に撮影した写真のうちから「富士急行」の文字が写っているモノを探してみた。
なお、ココで紹介している物件が、同線にある「富士急行」ロゴの全てではないことを先に述べておく。
まずは電車の写真から探したのだが、発見したのは上写真の6000系6501編成の前面にある「FUJIKYU RAILWAY」と6001編成の「FUJIKYU COMMUTER TRAIN」の欧文だけ・・・。
トーマスランド20周年記念号の6502編成とか、ロゴがドコかに入ってそうな気がしたのだが、写真では見つけられなかった。
とはいえ、社名が昔のに復活したといっても路線名は「富士急行大月線」・「富士急行河口湖線」なのもあってか、電車のロゴは当面は踏襲されるモノと思われる。
■保線機械に△Qマークまで発見
電車ではロゴをあまり見つけられなかったが、保線機械やモータカーで「富士急行」の文字を発見した。
それどころか文字の書体はロゴのソレだし、そこに△Qマークまでが描かれている凝った標記になっている。ただし保線機械ということもありコレは所属を示す意味合いが強いため、早い時期に見ておかないと、スグに「富士山麓電気鉄道」に描き替えらるのではないかと思われる。
上の3台は下吉田駅での撮影だが、この他、東桂駅に停まっていたマルタイにも「富士急行」の文字が記されていたので、その写真もお見せしておこう。
■下吉田ブルートレインテラスの貨車
下吉田駅構内の一部が「ブルートレインテラス」と銘打った保存車輌展示スペースになっていることは、ご存知の方も多いと思う。
ここの展示車輌の中にワフ1・ト104・ワフ2といった貨車3両がいるが、このうちワフ1に「富士山麓」・ワフ2に「富士急行」の文字標記がなされている。
こちらのワフ2の文字はまさか書き替えられるとは考えられないが、もしものために、その写真も載せておく。
こぉして眺めると、「富士急行」のロゴを纏った電車は案外と少ないことがうかがえた。
もっとも、筆者のロゴ発見能力がイマイチなのもあろうと思うが(笑)。
2022年3月31日晩の「富士山麓電気鉄道」復活前夜からイベントが目白押し
富士急行→「富士山麓電気鉄道」の新たな出発を記念して、同線では4月1日前後に様々なイベントおよびキャンペーンを開催する。
その中から主だったイベント・キャンペーンを載せておこう。
●富士急行→富士山麓電鉄ミッドナイトツアー
開催日時:3月31日22時30分大月駅集合~翌朝4月1日6時20分頃解散
参加費:22,360円
詳細は下記URLにて。
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02p387y9zc821.html
●親子で楽しむ「電車を近くで見てみよう」
開催日時:4月1日13時~13時30分
対象:親子(お子様は小学生以下)計30名
場所:河口湖駅留置線
詳細は下記URLにて。
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02qj9hc2fq821.html
●「復刻 硬券乗車券」を下吉田駅で発売開始
発売日:4月1日~
発売場所:下吉田駅
発売区間:下吉田駅からの各駅
河口湖-大月、河口湖-谷村町、寿-大月
富士山650円区間、富士山1040区間
全15種類
■電車修理工場 作業用車撮影会
この度の記事で紹介したのが何か保線機械やモータカーが多かったのだけれども、ナントそんな保線機械の撮影会が実施される。参加はマルタイ・モータカー・除雪車など。
開催日時はチョット先で2022年5月28日(土)を予定とのこと。
定員:30名
参加費:5,000円
場所:鉄道技術所(富士山駅から徒歩3分)
※詳細は後日にSNS/HPにてお知らせするそうだ。
あくまで筆者の憶測になるが、この日までには保線機械の所属を示す社名標記の「富士山麓電気鉄道」へと書き替えられるのではないかと想像できるが、もしかすると路線名の「富士急行」のままなのかも知れない。いずれにしても、5月28日に展示される保線機械の文字が、この後に踏襲されるモノと思われる。
富士山麓電気鉄道 誕生キャンペーンのイベントは他にもあるので、総体的な案内は下記URLにて。
https://www.fujikyu-railway.jp/fujisanroku/
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。