東武線から高木神社を訪ねる
鉄道が主役の旅スタイルを応援する見どころ案内
[場所]東武鉄道伊勢崎線(スカイツリーライン)など曳舟駅 南南西約300m
当サイト前篇では京成電鉄押上線 京成曳舟駅の西改札口ラッチ外に展示されているアニメ「からかい上手の高木さん2」のフィギュアを紹介したが、後篇ではそのアニメの聖地と呼ばれている「高木神社」を訪ねにいってみよう。
なお、高木神社へは京成曳舟駅からも近いが、至近駅は東武伊勢崎線(スカイツリーライン)・亀戸線 曳舟駅だったりするので、この度は東武鉄道の曳舟駅から徒歩で訪ねてみた。
東武鉄道曳舟駅に下車してみると、「高木神社」に関する展示はラッチ外コンコースの内照式電飾看板広告しか見当たらず、思ったより最寄駅のアピールはやっていなくて、やや拍子抜けであった。では、高木神社へ向かうことにしよう。
東武鉄道曳舟駅から「高木神社」へ行くには駅東口前を通っている曳舟川通りを南西方向に進むのが解りやすい。この通りを250mほど歩いたら「高木神社入り口」の信号があるので、そこにある細道を左折(南南東側)。すると、この細道に入った先約50mくらいの左側に高木神社が鎮座している。
ところで、前篇を読んでいない方の中には「高木さん」って誰!? っと思った人も居るのではないだろうか。そのような方へ、前篇で記した解説を再掲しておこう。
アニメファンなどの方からするとイマさらネタなので簡単に言ってしまうと、香川県小豆島出身の漫画家の山本崇一朗氏がゲッサン(小学館)に「からかい上手の高木さん」のタイトルで連載をしているコミックに中学生の男女2人が中心人物として出てくる、高木さんはその女子の方の名字。元の物語は、氏の出身地である小豆島を舞台に展開してゆく。
その後に「からかい上手の高木さん」は同タイトルにてTVアニメにもなっているので、アニメファン以外でも何かで見たことがある人は多いだろう。
それでは高木神社の境内を眺めていこう。
■高木神社には高木さんの巫女さん姿の等身大パネル…
「高木神社」に足を踏み入れると、社殿左側に高木さん等身大?(中学生ならこのくらいか!?)パネルが立っている。京成曳舟駅の等身大パネルは京成電鉄の制服を着ていたが、コチラは巫女さんの装束姿をしているという、双方にバリエーションを持たせているトコロは嬉しい配慮と言えるだろう。
何と、御朱印帖までが「からかい上手の高木さん」仕様になっている点はサスガと言えそうだ。
高木神社の御由緒の説明板の写真で締めよう。
写真を載せたとはいえ、説明板がステンレスミラーに書かれているから見づらいと思ったので、下にその解説文を記しておこう。
「応仁二年(一四六八年)の創祀とつたえられており、旧寺島村新田の鎮守として尊崇されてきました。御祭神は『高皇産霊神(タカミムスビノカミ)』(高木神)と申し、古事記や日本書紀によれば、天孫降臨の際の国譲り伝承や神武東征などに度々登場し、天照大御神に助言するなど政治的な手腕を振るってきました。以上の神話から『万物生成』『人間関係を調整する』『交渉事を成就させる』などの尊い御神徳があると信じられて今日に至っています。」
「応仁」は室町時代の元号の一つで、日本史的には「応仁の乱」があった頃といえばイメージを懐きやすいだろう。
そのような時代に、高皇産霊神が祀られた神社が、親しみを持って「高木神」と呼ばれるようになったのかなとも考えられる。
押上駅まで歩いてみた…
高木神社は曳舟駅の押上駅寄りに鎮座しているので、京成押上線・都営浅草線or東武伊勢崎線(押上支線)・東京メトロ半蔵門線の共に押上駅からもそれなりに近い。ということで、筆者は高木神社からの帰路は押上駅まで歩いてみた。
そこで東武伊勢崎線(スカイツリーライン)とうきょうスカイツリー-曳舟 間の連続立体化工事の事業区間を目撃したのだが、この仮囲いに貼ってあった「産業廃棄物置場案内図」に線路配線まで描かれていたので、その写真を載せておこう。
上々写真の図は正式な「事業概要図」ではないので、詳しく知りたい方は下記URLの東京都墨田区の概要を見ていただきたくお願いしたい。
https://www.city.sumida.lg.jp/matizukuri/matizukuri_suisin/zigyoubetu/tetsudo_rittaika/tobu_rittaika/index.files/pamphlet01.pdf
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。