JR高松駅ラッチ内の連絡船うどんが2021年11月30日で閉店
[場所]JR予讃線 高松駅
香川県のJR高松駅ラッチ内にあった(外からも利用できた)駅うどん店の「連絡船うどん」が2021年11月30日をもって閉店したことは、各メディアで報道されたのでご存知の方は多いと思う。
当サイトは鉄道が主役の旅スタイルの紹介がテーマなので、本来なら過去ネタは取り上げない方針(イベント報告を除く)だったが、同うどん店の店頭に掲げられていた宇高連絡船の写真パネルの、これからの行方が気になったので、ココで記事にさせていただいた。
この連絡船うどんの店は頭端式ホーム7・8番線の車止めの先に建っていたが、駅周辺の再開発による駅ビル建設に伴う立ち退きで、この度閉店してしまったのだ。
11月30日まで営業していた 連絡船うどん の店は2001年5月に、現在の高松駅の駅舎が開業したのに合わせてオープンした店舗で、かつて1988年4月9日まで運行していた鉄道連絡船の宇高連絡船船舶デッキにあった うどん店 の味を極力再現し、提供していた。
さて、筆者が気になっているのは、その店頭上部の店看板の両端に掲げられていた宇高連絡船4隻の写真パネルがどうなるのかの処遇だ。
ここからは筆者の希望になるが、宇高連絡船4隻の写真パネルはぜひとも高松駅駅舎内の片隅にでも掲げていただけたらと願うし、さらに写真パネル周辺に宇高連絡船の何か関連用品や解説パネルを展示したスペースを設けて、往時を回顧するような場ができればとても嬉しく思う。
本心としては「連絡船うどん」が高松駅構内のどこかで再開して欲しいが、いまの時代にこの手の飲食店が一回閉店してブランクが空いてしまうと、お客が戻るのは容易ではないので、復活を望みたい…とはあえてココでは述べないことにする。
■鉄道連絡船上から眺めた高松駅と宇野駅の駅端の写真もご紹介
1982年9月に宇高連絡船の船上から撮った高松駅到着と、宇野駅旅客ホームの線路端部の写真も載せてしまおう。
乗船しているのはネガの前後を鑑みると伊予丸と想定できる。なお船ということでか、宇高連絡船関係の写真は他も含めてモノクロでしか撮っていないのが、いまとなっては残念でならない。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。