駅の背後に控える摩天楼
宝物館へは北参道が最寄
山手線がいったん中央線と合流するのが代々木駅です。スタンプは「近代ビルと明治神宮北参道」。スタンプに描かれた近代ビルは2000年に竣工した「NTTドコモ代々木ビル」です。「近代ビル」とぼかしたのはビル名が長すぎるためでしょうか、あるいは使用許諾の問題があったのかもしれません。過去にスタンプに会社のロゴを入れて、後でその部分を削ったいわくつきのものがありましたから……。
代々木駅の東に位置し、ニューヨークのエンパイアステートビルを思わせる当ビルは地上27階高さ240m。都内では東京都庁第一本庁舎に次ぐ2番目の高さを誇りますが、内部の大半は通信機器とサーバで埋め尽くされ、ドコモ傘下の携帯電話のメールやパケットデータの配信を行っています。よって強固なセキュリティシステムによってガードされ、部外者は立ち入りできません。
原宿に続いて明治神宮が描かれているのは、それだけ明治神宮が広い証でしょう。ちなみに当神宮には代々木口と呼ばれる西参道もあり、こちらは小田急線参宮橋駅が最寄になります。
北参道(写真左)からだと明治神宮宝物殿(写真右)に近く、こちらへ行かれる方は代々木下車が便利です。ただし、開館は土・日曜、祝日が中心で、平日は開館していないので注意。奈良正倉院の校倉造りを模した建物は大正10年(1921)に竣工され、平成15年(2003)には東京都の歴史的建造物にも選定されていますので、一見だけでも価値はありますが。
代々木は新宿との駅間が700mしかなく、新宿御苑にも近いのですが、こちらは隣駅の中央線千駄ヶ谷が最寄りとなるため、当駅でのお江戸史跡はこれ以上言及できないのも事実です。でも代々木といえば気になるのは、B級廃墟スポットとして有名な代々木会館(写真左)です。代々木駅の西口隣にありながら築50年以上になろうかという6階建のビルで、かつて『傷だらけの天使たち』(1974-1975)のドラマのロケにも使わました。しかし、老朽化がひどく数年前から取り壊しが決まっていたようですが、テナント権利関係の複雑さから立ち退きが思うようにいかず、新築が遅れに遅れました。2007年頃まで健在だった飲食店(写真右)もすでに閉店しているのですが、ビル自体は2012年1月現在でも取り壊されることなく残っています。ただし、無断で立ち入ると住居侵入罪になりますので、外観を眺めるだけにしておきましょう。
次回の停車駅は新宿駅です。
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※スタンプは紛失・摩滅・取替などの事情により、ない場合もございますのでご了承ください。また、駅員のいない時間帯は押せないこともありますのでご注意ください。
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