アオシマのワーキングビークルシリーズNo.5「1/80三菱ふそうMP38エアロスター」12月発売
静岡県の模型メーカー(株)青島文化教材社からAOSHIMAブランドで、1/72~1/80スケールプラモデル働くクルマシリーズの「ワーキングビークル」を2020年6月より販売しているが、この中には路線バスもラインナップされている。そのNo.5として東急バスを2020年12月中旬から発売している。
なお、当記事は姉妹サイト Busfan.jp の中で掲載済であるが、電鉄会社系のバスのプラモデルということで、こちらでも紹介させていただいた。もぅすでに Busfan.jpでお読みいただいている方には重複になってしまうが、その点をお許し願いたい。
車種は「三菱ふそうMP38エアロスターノンステップ(2PG-MP38FK)」で、前回のNo.01東京都交通局とNo.02大阪シティバスではMP37だったが、このモデルは現行MP38というところが注目点だろう。
では、モデルの完成した姿をお見せしよう。
なお写真の完成見本は試作品で、記事内の画像はすべて青島文化教材社提供になる。
モデルになった三菱ふそうMP38エアロスターがどんなバスかを伝えるため、同製品パッケージ脇に書かれた説明の文章部分を載せておこう。
キットは未塗装だが、クリアパーツで構成されている窓枠塗装の補助用マスキングシールが付属しているので、組み立てにそれなりに慣れた人なら窓回りへの色差しは難なくできるだろう。そして、車体各所のマーキング類はデカールで収録されているのも嬉しい。
また、ドア部の開閉を再現。さらに、ステアリングは可動式で、車体傾斜ギミックも搭載している。
同製品パッケージに書かれた説明の引用で記しておく。上写真「作る前にご用意下さい」の中の使用色が見づらいのでココで左上から順に記しておこう。色番号はGSIクレオス「H」は水性ホビーカラー、「C」はMr.カラーになる。なお、Hが基準で、Cは近似色もある。ブラック(黒)H2・C2、シルバー(銀)H8・C8、つや消しブラックH12・C33、インディブルーH15・C65、グランプリホワイトH21・C69、グレー(ねずみ色)H22・C13、オレンジイエロー(黄橙)H24・C58、タイヤブラックH77・C137、マホガニーH84・C42、モンザレッドH86・C68、クリアーレッドH90・C47、クリアーオレンジH92・C49、クリアーグリーンH94・C138、セミグロスブラックC92。
1/80 三菱ふそう MP38エアロスター「東急バス」
組立後完成時サイズ:車体長134mm×車幅33mm×車高41mm
東急バス株式会社商品化許諾済。
価格:3,400円(税別)
JANコード 4905083-057261
■鉄道模型16番スケール世代には1/80なのが嬉しい
筆者個人の感想として、1/80スケールのプラモデルが出たのが嬉しいので、その喜びのメッセージを前回からの転載で再掲させていただく、しつこくなるのをお許し願いたい。
クルマのプラモデルが1/80で展開される楽しさは、鉄道模型の16番ゲージの日本型スケール(主に1/80:この呼び名にはいろいろな意見があるが、全てを満たすのがめんどくさいので以後16番に略:反論は受け付けません。笑)に合わせた点にあるだろう。で
日本の鉄道模型で盛んなのはNゲージ(9mm)と16番(16.5mmゲージ)なのは皆さんご存知と思う。このうち大きい方の16番は、アラ環世代の筆者にとっては、和室とかでKTMエンドウやKATOなどのレールを都度つないで運転会をする、いわゆるお座敷レイアウトが主流(←個人の感想です)だったので、結果ストラクチャー類が充実していない(汗)。そんなご時世に、レイアウトのアクセサリーとして使える縮尺1/80の模型を出してれた青島文化教材社にはエールを贈りたい。
またまた筆者個人の状況と見解になるが、16番は最近では工作が主で、お座敷レイアウトといえども運転会などということは久しく行っていない。Nゲージなら同好の士の集まりで月1くらいで運転会を催しているが、このプラモデルを機に、16番もお座敷レイアウト程度で良いので、運転会が各地で催されるようになることを望みたい。
ちなみに、2020年6月発売のワーキングビークルNo.3「1/72はしご付消防車」とワーキングビークルNo.4「1/72化学消防ポンプ車」は1/72スケールで厳密には16番スケールよりはヤヤ大きめだが、お座敷レイアウト程度のアクセサリーとして並べる分には許容範囲で(個人の感想です)、それ程気にならないと思うので一応お勧めしておきたい。
株式会社青島文化教材社
TEL 054-263-2595 (平日9時~16時)
http://www.aoshima-bk.co.jp/
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。