鉄道が主役の旅スタイルを応援する見どころ案内
[場所]JR奥羽本線など 秋田駅
駅ナカや駅近の鉄道にまつわるオブジェや
モニュメントを訪ねる不定期シリーズです
JR秋田駅といえば「東日本旅客鉄道株式会社 秋田支社」の最寄り駅であり、駅北西約7kmの奥羽本線沿いには「秋田総合車両センター(旧・土崎工場)」があるのは当サイトの読者ならご存知だろう。なので、これらの存在をアピールするシンボルとして、何がしかの鉄道系モニュメントが展示されていることは想像できるだろう。さて、実際に訪ねてみると、それらの見学を主目的にしても良いくらいの鉄道系の展示物が並んでいることが解った。
そんな秋田駅は、秋田新幹線が開業する目前6日前の1997年3月16日に本屋が橋上駅舎化され、使用開始された。この橋上駅の北側ラッチ内には中央口跨線橋、南側には東西連絡自由通路「ぽぽろーど」があり、コンコースのスペースがかなり広く確保されている。
ただし鉄道系の展示物は、筆者が見た限りでは、全て在来線のラッチ内にあるので、当然鉄道の旅客しか見ることはできないが、さらには秋田新幹線利用でラッチ内外が直接つながっている改札口(いわゆる乗り換え口以外)から出入場してしまうと、やはり見ることはできない。
中央口跨線橋から見ていこう
では、ぽぽろーど側の在来線メイン改札になっている中央口から近い方の、まずは中央口跨線橋より紹介しよう。
北跨線橋と、そこへつながる連絡通路も見どころ
中央口跨線橋とメトロポリタン口がある北跨線橋とは、第2ホーム真上に設置した連絡通路によりつながっている。この通路は約50mほどあり、その左右の壁面には男鹿線の駅舎紹介、五能線各駅停車スケッチ展、さらにはJR東日本秋田支社管轄内で運行している車輛の写真などが展示されている。
次ではこれらを見ていこう。
この連絡通路の先には北跨線橋がある。ここには 五能線ジオラマ と銘打った展示があり、キハ48形リゾートしらかみ青池を模したショーウインドーの中にNゲージのレイアウトが敷設されている。
たまに出掛けてしまう展示品もある
ちなみに、タイトルのD51554の後ろとその下の写真の右には秋田新幹線E6「こまち」の模型が写っているが、本年6月に再訪した時には展示されていなかったので、基本常設展示物の紹介が原則の本編の流れからは外させていただいたが、せっかくなのでそれを末尾で紹介しておこう。
ところで、記事一連の写真で、ポスターや幟が写っているものがあるが、一部は昨年6月の撮影なので、その内容は無視して見ていただきたくお願いしたい。
ここに掲載の内容は、本年夏までに撮影の写真および、アップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。