大井川鐵道 SLかわね路号 またもや機関車不具合により7月25日までEL客レで走る

[場所]大井川鐵道 大井川本線

SL動態保存運転の老舗 大井川鐵道より「蒸気機関車の車輛不具合のため、1日1往復運行する定期SL列車『かわね路号』の運転計画を変更し、2019年7月14日(日)~7月25日(木)までの間、蒸気機関車(SL)に代わり、電気機関車(EL)による代走運転を実施します。」との連絡が先月に続き、また入った。「期間中、SL列車へのご乗車を楽しみにされていたお客様、お取引先様など関係者の皆様にはご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。」との文も添えられていたため、またもや緊急事態を感じ、ここに掲載する運びとなった。

本文下に記しているが「昭和時代に製造された電気機関車と客車…」とのことなので「ELかわね路号」には、同社所有の電気機関車は、新しそうなE31形も含め全て昭和製でもあるので、どのカマも使用される可能性がある。どれが運用に入るかはお楽しみということで。写真はE10形E101で、実は後補機として客車を押しているシーン。本務機になった時のパンタの上げ方も注目になる。
列車名は「ELかわね路号」で、運転時刻はSLかわね路号と同じ新金谷発11時52分→千頭着13時09分、千頭発14時53分→新金谷着16時09分で、なんと期間中は急行料金なしの普通運賃のみで乗車できるとのこと。
で、そんな事情にも関わらず、車内では「SL専務車掌」によるおもてなしや、SL列車車内限定商品の販売などの、SLかわね路号と同様のサービスを実施するというから嬉しくなる。
このたび運転する「ELかわね路号」は昭和時代に製造された電気機関車と客車を編成する。なので、オールボックスシート客車で、車内では昭和の電気機関車が発する重々しいモータ音が楽しめそうだ。
なお、お座敷客車、展望客車の利用には別途300円が必要になる。
EL牽引列車なので、天気が良ければ、煙を気にせず客車の窓を開け放し、全身で大井川からの風を浴びることができそう。電気機関車が日中に本務機を努めた前回は梅雨時だったが、この期間の後半に梅雨が明けたら、そんなことも楽しめそうだ。
なお「『きかんしゃトーマス号』の運転については通常とおり、『きかんしゃジェームス号』の運転については予定どおり7月26日(土)より開始になります。」とのことだ。
空席状況は、
http://oigawa-railway.co.jp/sl/schedule
お問い合わせは大井川鐵道営業部 0547-45-4112(9時~17時)まで。

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。