ある意味、駅前などにある鉄道系展示品を訪ねる…番外篇
鉄道開業の話題は新橋だけじゃない、旧・横浜(桜木町)駅にも注目してほしい
[場所]JR根岸線 桜木町駅
一昨年2022年10月14日に日本の鉄道は開業150年を迎えた。当サイトでも、そのまつり(笑)に便乗して2022年10月11日アップ「日本の鉄道開業150年に寄せて旧・横浜駅を訪ねてみた」で神奈川県のJR根岸線桜木町と周辺にある鉄道系展示品を記事にした。だが、実のトコロこの1回にて屋内展示と屋外施設を網羅できると思っていたのだが、結果的にCIAL桜木町ANNEXの屋内展示の一部のみの紹介になってしまった。
そのようなわけで、その記事内にて「続篇」を予告したが、桜木町駅周辺を改めて訪ねてみると、コレがまた掲載したいモノが多く、この続篇をも数回に分ける状況になってしまった。今回はその3番目「展示模型篇」になる。
この度の桜木町駅界隈の展示模型は、CIAL桜木町ANNEXの「旧横ギャラリー(旧横濱鉄道展示)」所蔵の鉄道模型をメインに紹介するが、JR桜木町駅南改札にも、前回にショーケース全体のみでしか紹介しなかった鉄道模型の展示があるので、そちらのアップも後段で載せておく。
旧横ギャラリー(旧横濱鉄道展示)の展示模型
■横濱停車場と街の風景
旧横ギャラリーに新南口側から入ると、まず目にするのが、明治初期の横濱停車場をジオラマで再現した「横濱停車場と街の風景」の展示。
それでは明治初期の横濱停車場のジオラマを南東側から時計回りにグルッと眺めていこう。
このジオラマはタイミングによっては光により時間経過の演出をしているらしく、筆者が撮影中にドンドンと光線の色が変化していった。なので写真ごとに色調が異なるのは、別に筆者がフォトショで遊んでいるワケではない(汗)。
なお、上の説明に「汽車は一路…動き出す…」との記述があるが、ジオラマの演出は音と光だけで、模型車輛は動かないことを申し添えておく。
■「最初の客車と明治のお客さま」
新南口側入口から入って左の壁面にディスプレイされているのが「最初の客車と明治のお客さま」で、この中に鉄道模型も展示されている。
「謎の客車?」の部分は、模型も交えて眺めると、なんだかんだで解りやすく、親切な展示といえそうだ。
■新南口側入口から入って右の展示
新南口側入口から入って右のディスプレイ全景写真は2022年10月11日アップ「日本の鉄道開業150年に寄せて・旧横浜駅を訪ねてみた」の中で載せているけれども、スペースの都合からそれぞれのアップ写真はまだ掲載していなかった。ということで、それをお見せする機会がやっと訪れた。
では、左(南東)側から順に眺めていこう。
■「受け継がれる鉄道への夢」
上のディスプレイのその先というか、もぉ一つの場所説明をすると、北(KITEKI)側の入口から入って正面に展示されているディスプレイが「受け継がれる鉄道への夢」。
厳密に言えば鉄道模型というよりは「鉄道玩具」だが、せっかくなので載せてしまおう。
木製汽車玩具やブリキ玩具から、シンカリオンまでもが居て、バラエティに富んだ展示センスが面白い。
■「鉄道創業時の信号や設備」
旧横ギャラリー(旧横濱鉄道展示)の館内北寄り(KITEKI側)に腕木式の遠方信号機(再現)が立っているのは2022年10月11日アップ「日本の鉄道開業150年に寄せて・旧横浜駅を訪ねてみた」の中で紹介しているが、その右隣に「鉄道創業時の信号や設備」というディスプレイがあり、その中に遠方信号機の模型が並んでいる。
遠方信号機(再現)はレプリカなので、ある意味コレも1/1スケールの模型と言えるかもしれない(笑)。
■最初の機関車たち
旧横ギャラリー(旧横濱鉄道展示)の主とも言えるのが110形蒸気機関車だろう。この蒸機の1エンド方の左側に「最初の機関車たち」というディスプレイがある。
このディスプレイの中には1号機関車~10号機関車の鉄道模型が展示されているので、これらのモデル蒸機1台1台を掲載して、その解説のアップも順に載せておこう。
グレートブリテンからやってきたSLなだけに車体がカラフルなのもチラホラと居て、コレらの蒸機模型の一部が きかんしゃトーマスの仲間たち に見えてしまうのは筆者だけだろうか!?
南改札口のラッチ外の東西連絡通路の柱に展示の鉄道模型
南改札口のコンコース、いわゆるラッチ外の東西連絡通路の柱に、桜木町駅にまつわる歴史などを綴った展示がなされていることは2023年2月13日アップ「日本の鉄道開業150年に寄せ旧・横浜駅を訪ねてみた…南改札篇」で紹介しているが、その時にスペースの都合から載せられなかった鉄道模型のアップ写真を掲載しておこう。
「南改札篇」の記事中にて「『展示模型篇』は1~2ヶ月後のアップ…」と予告したが、ナゼか2023年度になってから、それまでの横浜へ月1で行く機会(まぁ飲み会だが…)がほとんどなくなり、追加写真を撮るチャンスを逸していた。そのようなトンデモなわけにより、当記事のアップがその予告より約10ヶ月も遅れたことをお許しいただきたく、お願いいたします。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。