さんてつが「こたつ列車」&「洋風こたつ列車」を運転

鉄道が主役の旅スタイルを応援する見どころ案内

[場所]三陸鉄道 各項ごとに記載
三陸鉄道(本社:岩手県宮古市)は2022年度冬期間の土日休日に1日あたり、旧北リアス線区間で「こたつ列車」を1往復、旧山田線→旧南リアス線区間では「洋風こたつ列車」を片道1本運転する。
こたつ列車とはお座敷車輛36-Z形36-Z1の車内各ボックスのテーブル回りにコタツ布団を掛けた掘りコタツ風(個人の感想です)仕様車で、洋風こたつ列車とはレトロ調車輛36-R形の車内各クロスシートのテーブル回りにコタツ布団を掛けた洋風コタツ風仕様車で、いまや「さんてつ」の冬の風物詩となっている列車のこと。

「洋風こたつ列車」は宮古→盛を片道

[場所]三陸鉄道 旧山田線→旧南リアス線区間
基本的に36-R形使用の「洋風こたつ列車」の運転時刻は、宮古11時05分発→盛13時55分着の片道で、途中、津軽石・陸中山田・岩手船越・大槌・鵜住居・釜石・唐丹・三陸・恋し浜・綾里に停車する。

盛駅南方の跨線橋から眺めた三陸鉄道運行本部大船渡派出所(車庫)で、右が旧・山田線~旧・南リアス線区間にて洋風こたつ列車に主に使用される36-R形R3。他の車輛は左から、36-700形×2、36-100形。
洋風こたつ列車」の運転日は2022年12月10日(土)・11日(日)・17日(土)・18日(日)・24日(土)・25日(日)、2023年1月7日(土)・8日(日)・9日(成人の日)・14日(土)・15日(日)・21日(土)・22日(日)・28日(土)・29日(日)、2月4日(土)・5日(日)・11日(建国記念の日)・12日(日)・18日(土)・19日(日)・23日(天皇誕生日)・25日(土)・26日(日)。

けっきょく筆者は2022年も三陸鉄道を訪ねなかったので最新写真はなし。申し訳ないので、盛駅前に建立されている碑の写真を載せておく。
洋風こたつ列車」の利用料金は、全車指定席で、乗車する区間の運賃もしくは「1日フリー乗車券」などの同区間に乗車できるきっぷ+座席指定料金300円+ご希望のお弁当(選択※宮古駅から乗車する乗客のみ)の合算になる。※混雑時は相席となる場合がある。※少人数で1BOX(4名掛け)利用の場合は残席の人数分の小人運賃+残席分の指定席料金が必要。
お弁当の種類および料金は、特製握り三鉄寿司2,500円・瓶ドン1,500円・りあすサンドBOX1,000円。
ご予約は、三陸鉄道(株)旅客営業部 0193-63-7727 (9時~17時30分)にて電話予約。乗車日の2ヶ月前の9時から受付開始。お弁当は宮古駅から乗車の方のみ。乗車日の前々日13時までの予約が必要。
車内では、アテンダントなどによるガイドリレー〜ハイカラさんによる紙芝居披露のアトラクション、沿線の見どころ案内、記念乗車証などプレゼントの催しがある。

「洋風こたつ列車」の着駅となる旧・南リアス線盛駅。プラットホームにハイカラさん(袴の女性)の姿が見える。車輛は36-700形×2。なお、盛駅南約200mの地点にある「BRT専用道の警報機が鳴る踏切」を姉妹サイトBusfan.jpで紹介しているので、合わせて見ていただけるとありがたい。

「こたつ列車」は久慈⇔宮古を往復

[場所]三陸鉄道 旧北リアス線区間
基本的に36-Z形使用の「こたつ列車」の運転時刻は、上りが久慈12時07分発→宮古13時50分着で一般車輛(自由席)へ併結の各駅停車。下りは宮古14時40分発→久慈16時40分着で、途中、一の渡・田老・岩泉小本・島越・田野畑・普代・堀内・野田玉川・陸中野田に停車する。※3月中旬にダイヤ改正の予定あり。

前が「こたつ列車」に使用される36-Z形36-Z1。後ろは36-700形。なお、タイトル写真との連続撮影になる。田老駅にて。
こたつ列車」の運転日は2022年12月17日(土)・18日(日)・24日(土)・25日(日)・31日(土)、2021年1月1日(元日)・2日(月)・3日(火)・7日(土)・8日(日)・9日(成人の日)・14日(土)・15日(日)・21日(土)・22日(日)・28日(土)・29日(日)、2月4日(土)・5日(日)・11日(建国記念の日)・12日(日)・18日(土)・19日(日)・23日(天皇誕生日)・25日(土)・26(日)、3月4日(土)・5日(日)・11日(土)・12日(日)・18日(土)・19日(日)・21日(春分の日)・25日(土)・26日(日)。
こたつ列車」の利用料金は、こたつ車輛全席指定で、乗車する区間の運賃もしくは「1日フリー乗車券」などの同区間に乗車できるきっぷ+座席指定料金300円。※混雑時は相席となる場合がある。※少人数で1BOX(4名掛け)利用の場合は残席の人数分の小人運賃+残席分の指定席料金が必要。
上り久慈駅12時07分発ではお弁当の予約ができる(※久慈駅から乗車する乗客のみ)。お弁当の種類および料金は、あわび弁当1,600円・うに丼1,700円・ほたて弁当1,200円・大漁舟唄御膳3,000円。※12月31日(土)・1月元日はお正月特製弁当のみ1,600円。ご予約は乗車・お弁当とも、三陸鉄道(株)旅客営業部 0193-63-7727 (9時~17時30分) にて電話予約。乗車日の2ヶ月前の9時から受付開始。お弁当は久慈駅から乗車の方のみ。乗車日の前々日13時までの予約が必要。
下り宮古駅14時40分発ではスイーツの予約ができる(宮古駅から乗車する乗客のみ)。種類は「レ・ド・シェーブル」イボンヌのシュークリームのみ600円。※ご予約の方にはインスタントのコーヒーをサービス。ご予約は乗車・スイーツとも、三陸鉄道(株)旅客営業部 0193-63-7727 (9時~17時30分) にて電話予約。乗車日の2ヶ月前の9時から受付開始。スイーツは宮古駅から乗車の方のみ。乗車日の前々日13時までの予約が必要。
車内では、なもみ(無病息災を祈願する北三陸の異形の神々)突然出現のアトラクション、沿線の見どころ案内、久慈市名菓ぶすのこぶプレゼントなどの催しがある。

元・北リアス線の堀内駅には、最近「袖が浜」のダミー駅名標がモニュメントとして立てられたらしい。
さんてつ洋風こたつ列車・こたつ列車の詳細は三陸鉄道HP内の下記URLにて。
https://www.sanrikutetsudou.com/?p=15904

ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。

[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。