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[場所]東葉高速鉄道線 船橋日大前駅
剛体架線とは、トンネルなどの天井に支持碍子を介して取り付けたアルミ合金製T形材の下にイヤー・イヤーボルトでトロリー線を固定した架線のことで、地下鉄などに多く見られる。
ある程度の速度を出す普通鉄道では、地上部分にはたいがいカテナリ架線を採用しているので、それならば両方が混在する路線では、地上線のカテナリ架線と地下線の剛体架線が切り替わる地点はどんな構造になっているのか。気になっている人も多いのではないだろうか。
実は、首都圏には約1年半前の2018年3月2日までは、それを間近で見られる駅があった。小田急電鉄小田原線東北沢駅で、かつての仮設プラットホーム新宿寄りから間近に見ることができた。この場所はそれで一部のファンに有名だったが、しかし上記の翌日3日に 代々木上原-梅ヶ丘 間が複々線化された時に常設プラットホームの使用が開始されて、切り替え部分は少し離れてしまい、プラットホーム新宿寄り端から遠望することしかできなくなってしまった。
ところで、なんと首都圏にはカテナリ架線~剛体架線の切り替え部分を駅プラットホームから間近に見られる駅が他にもある。それは千葉県の 東葉高速鉄道線船橋日大前駅 で、ならそこではどのくらい間近に見えるのかというのが気になったので、切り替えスタイルを確かめるべく訪ねてみた。
カテナリ架線~剛体架線切り替え部分がプラットホームから間近に見られる駅は首都圏では限られるが、遠望できる駅ならまだまだあるし、首都圏以外だったら仙台市地下鉄には数駅あったりするので、他にも探してみるのは面白いかもしれない。
なお、小田急線東北沢駅の仮設プラットホーム時代にカテナリ架線〜剛体架線切り替え部分のパンタグラフ通過シーンを間近に眺めた動画をユーチューブにアップしてあるので、せっかくだからそのリンク(←ココをクリック)も貼っておこう。
ここに掲載の内容はアップ日時点の情報になります。その後に状況の変化や、変更があった場合にはご容赦ください。
[寄稿者プロフィール]
秋本敏行: のりものカメラマン
1959年生まれ。鉄道ダイヤ情報〔弘済出版社(当時)〕の1981年冬号から1988年までカメラマン・チームの一員として参加。1983年の季刊化や1987年の月刊化にも関わる。その後に旧車系の自動車雑誌やバイク雑誌の編集長などを経て、2012年よりフリー。最近の著書にKindle版『ヒマラヤの先を目指した遥かなる路線バスの旅』〔三共グラフィック〕などがある。日本国内の鉄道・軌道の旅客営業路線全線を完乗している。